ナイキを上回る人気のランニングシューズ「HOKA」と「ON」

スポーツ・文化

僕は約20年間、ランニングを続け、年に1度はフルマラソンの大会にも出場しています。当然、ランニングギア(特にランニングシューズ)にもこだわり続けてきました。1番最初に使ったのはアシックスです。本当のことを言えばナイキになるのでしょうが、自分の脚に合わず、すぐにアシックスに履き替えました。その後もずっとアシックスを履き続け、厚底ブームになっても薄底のアシックスばかりでした。

そんな僕がここ3年ほど履いているのが「HOKA」です。独特のカラーリングも特徴なのですが、見た目以上に履き心地が良く、自分の脚にもフィットしています。あまりにも脚が楽なので、最近では普段履きとして、型落ちのシューズを購入しているほどです。

といっても、世間はやはりナイキが多いです。フルマラソンの大会に出場しても上位のランナーほどナイキを履いています。一方、HOKAはウルトラマラソンのように長距離を走るランナーに好まれているようですね。つまり、HOKAはスピードよりも脚の負担を軽減することを目的に選ばれているのでしょう。

 企業の業績も絶好調のHOKA

ナイキやニューバランス、アディダスのようなメジャーブランドに対して、HOKAはニッチなメーカーと言われています。HOKAと同じような存在として「ON」もあります。HOKAはフランス生まれですが、現在は米国のデッカーズ・アウトドアが所有しています。ONはスイスのオン・ホールディングが所有しています。

直近1年間の株価の上昇率を見ると、HOKAは78%、ONは29%と絶好調です。一方、メジャーブランドであるナイキは13%の下落、アディダスも17%下落しています。もちろん売上規模は桁違いですが、成長余地だけを見れば投資家がHOKAとONに期待するのは間違いないでしょうか。

僕もしばらくはHOKAを使い続けると思います。ただ、マラソンの大会に出て、HOKAを履くランナーが多いなと感じ始めたら他のブランドに乗り換えるかもしれません。ニッチなブランドを好むユーザはそのような傾向があるような気がします。

伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

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