夜空に広がる満天の星を眺めるなら、「星空保護区」認定の岡山県美星町へ

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岡山県井原市美星町が2021年11月1日に星空保護区コミュニティ部門でアジア初の「星空保護区」の認定を受けました。「星空保護区」とは米国に本部を置くNPO法人「国際ダークスカイ協会」が2001年に始めた「ダークスカイプレイス・プログラム」で、光害の影響のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える制度です。認定には、夜空の暗さ(星空の美しさ)だけでなく、屋外照明に関する厳格な基準や、地域における光害に関する教育啓発活動などが求められます。

 美星町の取り組み

美星町は1954年に市町村の合併により生まれた町で、1989年には全国初の「光害防止条例」を制定しました。その後、現在に至るまで夜10時以降の消灯を促し、星空の美しさを維持する取り組みを続けています。

世の中に発光ダイオード(LED)の照明が浸透した後は、パナソニックに要請して白色LEDよりも軟らかな光が特徴のLED照明器具を開発し、2021年春までに地区内の道路照明740ヵ所の取り替えを完了させました。このような徹底した取り組みを自治体が率先して行ったからこそ「星空保護区」に認定されたのでしょう。

今は子どもから大人まで、朝から寝るまでずっとスマホを見ています。スマホは常に光を発します。きっと、普段の生活のおいて「真っ暗」を経験している人は少ないのではないでしょうか。常に光を浴び続けてる日常を抜け出し、人間が本来置かれていた「真っ暗」の中で、燦然と輝く星空を眺めてみませんか。きっと日常では見つからないものが発見できるはずです。

 美星町の場所

美星町には次のような手段で訪れることができます。公共交通機関の場合は乗り換えがあるため、子どもを連れて行くのなら自家用車がおすすめです。

自家用車
  • 山陽自動車笠岡 I.Cから約30分
  • 岡山自動車道賀陽 I.Cから約40分
  • 井原線矢掛駅より車で10分
電車・バス 山陽新幹線「新倉敷駅」下車、バスで矢掛へ、乗換えて美星へ

 美星町の宿泊施設

星空を眺めるには宿泊が必要ですが、美星町には宿泊施設が少ないためキャンプがおすすめです。

 天体望遠鏡

美星町に行くのなら、天体望遠鏡も持っていきましょう。これを機会に購入してみては。

伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

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