中国発の新興ファッションEC企業とその特徴

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世界的に有名なアパレル企業といえば、世界最大手の「ZARA」や日本発の「ユニクロ」が有名です。これらの企業は国内だけでなくグローバル展開し、海外においても販売数量を伸ばしています。今このような既存のアパレル企業に加え、中国発のアパレル企業が躍進しています。従来、中国のアパレル企業は旺盛な国内需要に応えるために国内の消費者を対象に販売するケースが多かったのですが、最近では最初から海外の消費者を対象に販売する企業が増えています。この理由として、中国国内市場の競争が激化し、新興企業が参入しにくくなっていることが挙げられます。

このような新興アパレル企業の特徴は中国市場ではほとんど知名度が無いことです。逆に海外での知名度は高く、最も有名な企業である「SHEIN(シーイン)」の売上高は2019年で約160億元、日本円にして約2500億円で、2020年には100億ドル(約1兆円)近くになったと言われています。なぜここまで躍進しているのか。これらの企業はECのビッグデータを分析する能力が長けています。分析結果を元に生産数量の管理や在庫管理を行い経営の効率化を図っています。また、中国国内にある生産工場と密なコミュニケーションを図り、強固な関係を築いていることも挙げられます。このため要望に柔軟に対応してもらえることができるようです。

といっても、ZARAの売上高は約3兆5,000億円、ユニクロは約2兆円もあり、世界的企業とは差があります。しかし、今後中国の新興アパレル企業がどのような戦略で、どのように成長していくのかは要チェックでしょう。

中国発の新興ファッションEC

SHEIN(シーイン)

https://us.shein.com/

  • 創業年:2014年
  • 利用者:年間2,000万人以上
  • 米国、欧州、オーストラリアや中東を中心に200超の国・地域で展開

ZAFUL(ザフル)

https://jp.zaful.com/

  • 創業年:2014年
  • 利用者数:3986万人(登録ユーザ)
  • 欧米中心でライブコマースをいち早く導入

Jollychic(ジョリーチック)

https://www.jollychic.com/

  • 創業年:2012年
  • 利用者数:2000万人(登録ユーザ)
  • 中東中心、自社ブランド以外も販売

伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

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