最近、海外から投資を受けた日本のスタートアップ

金融・経済

昨年あたりから、海外投資家による国内スタートアップへの投資が相次いでいます。直近では米国のセコイア・キャピタルが施工管理アプリを開発するアンドパッドに対して約20億円の投資を行いました。また、2019年11月にはペイディーに対して、米国ペイパル・ベンチャーズが156億円もの投資を行っています。

海外投資家の投資が増えている理由として、日本では創業間もない企業に投資するベンチャー・キャピタルが多いのに対し、拡大路線に成長した企業に資金を提供するベンチャー・キャピタルの層が薄いことが挙げられます。そのため、拡大路線に成長した企業が日本国内で資金を集めるにはIPOに頼るしかないのですが、海外の投資家は多額の投資を1回で行うため、IPOに代わる資金調達方法として注目されています。

それでは昨年(2019年)からどのような企業が海外投資家から資金を調達したのかご紹介しましょう。

最近、海外から投資を受けた日本のスタートアップ
株式会社Cogent Labs
  • 調達額:12億円
  • 調達先:韓国サムスンベンチャー投資
  • 事業内容:最先端の人工知能の研究・開発と関連ソリューションサービスの提供
株式会社ココナラ
  • 調達額:12億円
  • 調達先:米国フィデリティ
  • 事業内容:スキルマーケット「ココナラ」の運営·開発
株式会社SmartHR
  • 調達額:61.5億円
  • 調達先:米国ライト・ストリート・キャピタル
  • 事業内容:労務管理クラウド「SmartHR」の運営・開発
株式会社フロムスクラッチ
  • 調達額:40億円
  • 調達先:米国KKR
  • 事業内容:マーケティングプラットフォーム『b→dash』の開発
株式会社Paidy
  • 調達額:156億円
  • 調達先:米国ペイパル・ベンチャー
  • 事業内容:決済サービス「Paidy」
株式会社Kyash
  • 調達額:47億円
  • 調達先:米国グッドウオーター・キャピタル
  • 事業内容:決済サービス「Kyash」
いちから株式会社
  • 調達額:19億円
  • 調達先:中国レジェンド・キャピタル
  • 事業内容:海外VTuber事業
ヘイ株式会社
  • 調達額:70億円
  • 調達先:米国ベインキャピタル
  • 事業内容:ECサイト開設支援
株式会社アンドパッド
  • 調達額:20億円
  • 調達先:米国セコイア・キャピタル
  • 事業内容:施工管理アプリ「ANDPAD」の開発

伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

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