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市場が拡大中のエッジデータセンターとは

従来のデータセンターは利用者が多い大都市近郊に設置していました。しかし、最近ではエッジデータセンターの市場が急拡大しています。エッジデータセンターと従来のデータセンターの違いは何なのでしょうか。「エッジ」とはデータをクラウドで集中管理せず末端の機器や施設で処理する「エッジコンピューティング」からきています。つまり、エッジデータセンターとは利用者の近くに設置する小型のデータセンター(DC)のことです。

利用者の近くにDCを置くメリットは何なのでしょうか。利用者の近くのDCでデータを運用できるようになれば、通信の遅延が少なくなりリアルタイムで情報を処理、分析できるようになります。私たちが普段仕事で使用しているクラウドサービスであれば多少遅延が発生しても業務に支障はありません。しかし、通信が遅延すると命の危険に直結するサービスもあります。それが今後普及するであろう自動運転と遠隔医療です。

例えば自動運転では通信が遅くなることでブレーキをかけるタイミングがずれ、歩行者を跳ねてしまう可能性があります。医療においては遠隔手術の際にスピードが要求されます。出血への対処が遅れたために命を危険にさらす、なんてことが起こりうるのです。このようなサービスでは従来型のDCでは対応できません。

また、従来型のDCが膨大な電力を消費するのに対して、エッジDCの場合は消費電力が少なくなることもメリットのひとつです。今後、エッジDCの市場規模は世界で1兆5,000億円になると予測されています。DCも集中と分散をうまく使い分ける時代に入りました。

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