ウォーレン・バフェットの右腕だった、チャーリー・マンガーの経歴

金融・経済

世界的に有名な投資家と言えば、米国バークシャー・ハサウェイの会長であるウォーレン・バフェット氏ですが、先日、彼の右腕として活躍したチャーリー・マンガー氏がカリフォルニア州の病院で息を引き取りました。バフェットがあまりにも有名すぎて目立たない存在でしたが、彼も伝説的な投資家のひとりです。

 チャーリー・マンガーの経歴

マンガー氏は1924年1月1日にネブラスカ州オマハで生まれました。ミシガン大学で学び、アメリカ海軍に入隊した後にハーバード大学ロー・スクールに学部学生の学位なしで入学しました。 ロースクールを卒業後、1948年から1965年までトールズ・オルソン法律事務所に勤め、後にマンガー法律事務所を作り、不動産の弁護士として働きました。

そして、1965年にマンガーはバフェットと運命的な出会いを果たし、バークシャー・ハサウェイに投資家として入社しました。彼はすぐにバフェットのビジネスパートナーとなり、二人は世界で最も成功した投資家チームの1つになりました。

マンガー氏はバフェットの投資哲学を形作るのに重要な役割を果たしました。彼は価値投資の重要性と長期的な視点を持つことの重要性を強調しました。また、ビジネスの基本原則を理解することの重要性を説き、企業の財務状況だけでなく、その文化や経営陣も評価するように投資家に促しました。

その後、彼はバークシャー・ハサウェイの成功に大きく貢献し、同社は、彼の指揮下で世界最大の投資会社の一つになりました。彼が入社したことで、1964年から2022年末の間にバークシャー・ハサウェイの株主にもたらしたリターンは、なんと!378万7,464%という、とんでもない結果を残しています。

 チャーリー・マンガーの投資スタイル
  • 並の企業を安く買うよりも、素晴らしい企業を適正な価格で買う方が優れている
  • 一度に保有する銘柄を一握りの数社に絞る
  • 市場を上回るリターンを達成する最善の方法は、集中したポートフォリオを保有することだ
  • 大当たりを狙って割安過ぎる銘柄を買ったり、急成長企業を買ったりしない
  • 自分が理解できない企業には投資しない
  • 投資家が学ぶべき最も重要な教訓の1つとして、優れた投資の99%は何もしないこと=放っておく
  • 仕事中の大半の時間をオフィスでの読書に費やしていた。知識を蓄積することは、投資や人生全般において競争優位性を得る上で最善の方法だ
  • 投資家が手数料なしで絶えず取引を行えるデイトレードのブームについても批判的
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伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

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