バイク業界で注目されるeフューエルとは

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昨今はEV(電気自動車)が注目され、街中でもEVを見かけることが増えてきました。しかし、二輪(バイク)業界ではEVに対して危惧することがあります。それは航続距離です。現在の技術では原付き以上のサイズでは航続距離が100kmを下回ることになり、ツーリングや商用など長時間乗るには適していないのだとか。

私が大好きなテレビ番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか」でも電動バイクが使われています。この番組に登場するバイクは大体20kmごとに充電する必要があり、その充電イベント自体が面白く描かれています。でも、これはあくまでも番組であり、実際に自分が電動バイクに乗る時にこの頻度で充電しなければいけないとなると、使い勝手が悪いなと感じます。

このようなEVの課題を解決するために注目されているのがeフューエルです。

 eフューエルとは

e-フューエル(イーフューエル)とは、大気中の二酸化炭素(CO2)と水素(H2)を電気分解して製造される合成燃料のことです。従来の化石燃料と比較して、CO2排出量がゼロに近いため、地球温暖化対策に有効な燃料として注目されています。

CO2を回収する方法としては空気中のCO2を吸着する吸着剤を使用する方法や、CO2を液体に固体化する液化法などがあります。水素を製造する方法としては、水素電解法や水蒸気改質法などがあります。CO2と水素を反応させてe-フューエルを製造する方法としては、メタノール合成法やガソリン合成法などがあります。

e-フューエルは現在はまだ実用化段階にあり、価格も高価です。しかし、今後、再生可能エネルギーの普及や技術開発が進むことで、価格が低下し、実用化が進むと期待されています。

伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

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