【楽天証券】2022年6月下旬から「楽天キャッシュ」での投信積立決済サービスを開始

金融・経済

少し前に楽天証券が投信積立の楽天カードクレジット決済での獲得ポイントを一部変更するというニュースが流れました。現在は楽天カードクレジット決済で1%ポイントが還元されていますが、2022年9月からは0.2%に減ります。この変更は株式にも大きな影響を与え、楽天グループの株価が急落する原因にもなりました。

この変更に対して、他のネット証券は逆にポイントを加算するなど対抗措置を打ち出しました。このままでは顧客が奪われると思ったのでしょう。昨日、楽天証券は次のような新サービスをリリースしました。

「楽天キャッシュ」での投信積立決済サービスを開始

2022年6月下旬からオンライン電子マネー「楽天キャッシュ」での投信積立決済サービスを開始します。楽天キャッシュ決済では、最大1%ポイント還元を行うキャンペーンも実施するようです。開始時期が6月というのが明らかに顧客離れ対策であることが分かります。また、還元ポイントが「最大」と付いていることにも注目です。

今回のリリースのポイントをまとめてみました。

  • 2022年6月下旬からオンライン電子マネー「楽天キャッシュ」が利用可能
  • 楽天キャッシュを利用した投信積立の上限は月5万円
  • 楽天カードクレジット決済の月額5万円に加えて最大月10万円までキャッシュレス積立が可能
  • 投信積立での楽天キャッシュ決済はオートチャージ機能にも対応予定

何が最大1%かというと、まず楽天カードを使い楽天キャッシュをチャージする時に0.5%のポイントが付きます。ここで注意したいのは楽天カードを使うことで0.5%付くということです。他のカードだとそれ以下になります。そして、チャージした楽天キャッシュを使い投信積立をしたときに0.5%のポイントが加算されます。

つまり、楽天キャッシュにチャージしたお金を、そっくりそのまま投信積立に使わないと1%にはならないということです。最大5万円分の楽天キャッシュのうち、1万円しか投信積立に使わなければポイント加算率はもっと低くなります。

以前の楽天はポイント加算の仕組みが分かりやすかったのですが、最近はこのような分かりにくい仕組みが増えてきました。昔から楽天経済圏で暮らしている僕にとっては不満が高まります。これを機に楽天経済圏から離れる方法を模索してもいいかな。

伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

Related Articles

TOP