シリコンバレーよりも中国のビジネスモデルを。日本で広まる中国モデル

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私たちの世代(X世代)にとって、IT分野において世界で最も進んでいる国は米国であり、シリコンバレーでした。実際、今世界中で利用されているサービスの多くはシリコンバレーで生まれました。しかし、最近はシリコンバレーよりも注目されている国があります。それが中国です。

海外の人気事業を数年後に国内で展開する動きを「タイムマシン経営」と呼びます。今まではシリコンバレーではやっていた事業を国内で展開することが主流でした。典型的なのはYahooです。当時、シリコンバレーで流行っていたYahooというサービスをソフトバンクが国内で展開し大成功しました。

しかし、スマホの普及に伴って中国の存在感が高まっています。まず、スマホの普及率(出所:アウンコンサルティング2021年5月)においては米国の78%に対して中国は83%です。普及率が高いということはそれだけスマホのサービス需要が高いということであり、事業者もスマホ中心にサービスを展開していると考えられます。

各国のスマホ普及率
韓国 92%
オーストラリア 87%
中国 83%
米国 78%
英国 77%
ドイツ 75%
日本 64%

また、中国と日本は東アジアの国同士であり、政治には大きな隔たりがありながらも、ビジネスにおいては転用しやすいサービスが多いと考えられます。中国のような巨大市場で成功したビジネスモデルであるならば、なおさら国内で展開し成功する確率は高いと言えるでしょう。

特に注目されているのはペットビジネスとフィットネスビジネスです。ペットと健康は今後国内でも成長する分野として注目されています。これから中国でどんなサービスが生まれるのか要注目です。

伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

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