ネットショップ構築サービス「カラーミーショップ」が月額無料のフリープランを提供開始

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新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要の高まりを受けて、企業だけでなく飲食店など個人事業主もネットショップを保有する割合が増えています。彼らがネットショップを導入する際に最も重視するのが導入コストです。ネットショップ構築サービスの中には月額数千円から数万円の固定費が発生するものがあります。しかし、売れるかどうか分からない試みに最初から高い固定費を出費することはリスクを伴います。

そこで最近勢いがあるのが「BASE」という無料でネットショップを構築できるサービスです。このサービスの特徴は初期費用と月額固定費が発生しないこと。言い換えれば、何も売れなければ何も費用は発生しない仕組みです。では、このサービスはどのように売上を上げているのでしょうか。それは決済金額連動です。1回当たりの取引に対して決済手数料がかかります。BASEの場合は取引金額に対して6.6%+40円の手数料が発生します。例えば1本1,500円の日本酒を販売した場合、約140円(99円+40円)の手数料が発生します。

BASEより安い決済手数料

このような決済金額連動型のサービスを老舗ネットショップ構築サービスの「カラーミーショップ」も提供開始しました。詳細は公式ホームページを見ていただくとして、簡単にこのサービスの特徴をご紹介します。まず決済手数料が前述したBASEよりも安く設定されています。カラーミーショップの決済手数料は6.6%+30円です。BASEよりも10円安くなります。たった10円の違いですが、積もればそれ相応に金額になるでしょう。一方でその程度の違いであれば使いやすさを重視して選ぶ人も多いと思われます。

ではBASEとカラーミーショップの最も大きな違いは何でしょうか。それは月額固定制への移行が可能か否かということです。BASEの場合は決済金額連動型のワンプランです。一方、カラーミーショップは従来の月額固定制のサービスに移行することができます。一般的にネットショップは月商10万円を超えると決済金額連動型よりも月額固定制の方が有利と言われています。BASEを利用した場合、月商10万円を超えた後の選択肢はそのまま使い続けるか、他のサービスに移管する必要があります。移管はとても手間がかかります。お気に入りの画面デザインもゼロから作り直す必要があります。しかし、カラーミーショップであればそのような手間が無く月額固定制に変えることができます。

カラーミーショップは国内のネットショップを支えてきた実績があります。それはつまり、数多くの過去のネットショップオーナーの要望を蓄積し解決してきたということです。今はBASEの勢いに押されていますが、持っている地力という面ではカラーミーショップの方が一枚上手でしょう。これからネットショップを構築する場合は、目先のことだけでなく1年後のことも推測しながらサービスを選ぶことをオススメします。

伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

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