沖縄のモノレール「ゆいレール」の3両化工事が2023年5月に完了

暮らし・旅

最近、若者が沖縄旅行を避けるケースが増えているようです。その理由は公共交通機関の未発達です。沖縄は観光客だけでなく地元の人も車移動です。那覇市内であればタクシーで移動することもできますが、沖縄の観光資源が集中する北部に移動するには手段が限定されます。普段から車に乗らない若者が、わざわざ沖縄観光のためだけにレンタカーを借りて移動するとは考えられません。

沖縄で唯一の公共交通機関と言えば那覇と浦添を結ぶ「ゆいレール」です。便利な乗り物ではあるのですが、昨今の観光客の急増により終日混雑し、使い勝手の悪さが目立っていました。私も昨年は6回ほど沖縄に行き、ゆいレールを利用しましたが、外国人観光客が戻ってきていない割に混雑していた記憶があります。これでインバウンドが再開したら一体どうなってしまうのだろうと。

そんな「ゆいレール」ですが、2023年に3両化が始まります。現在は2両運行です。現在、3両運行するための工事が着々と進んでいます。ゆいレールの駅は全部で19駅あります。その駅のホームを全て3両編成に対応させなければいけません。具体的にはホームドア(安全ドア)の増設や列車の停止位置変更に伴う目印等の変更が必要です。

工事期間は2023年5月までに設定されていますが、その後試運転等があると思いますので、おそらく実質的な3両運行は年末近くになるのではないかと予想します。個人的にはシーズンに入る7月には3両になっていて欲しいのですが、今の工事スピードを見るとなかなか厳しそうです。

ゆいレールは観光客だけでなく、那覇市内周辺に住む市民も利用しています。朝と夕方は周辺の学生や会社員の乗車が目立ちます。京都でも観光客が増えすぎて市バスに乗れない市民が増え問題になりましたが、沖縄でも同様のことが起こっているはずです。観光客を優先しすぎると市民にとっては使い勝手の悪い乗り物になってしまいます。やはり、その土地に税金を納めている市民の生活が最優先されるべきで、ゆいレールも本質を見失わない運営を行ってほしいと思います。

(参考)ゆいレール

伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

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