遂にPayPayカードで利用速報サービスが開始

金融・経済

できるだけ現金を使わず、電子マネーやクレジットカードだけで買い物をする人が増えてきました。しかし、それと同時にカードの不正利用の件数も増加しています。クレジットカードのリスクは主に2つあります。

  1. 物理的にスキミングされカード情報を不正に取得されること
  2. EC等に登録している自分のカード番号が情報漏えいすること

スキミングは特別な機器を使用して、カードに埋め込まれている情報をコピーする行為です。現在のカードにはICが埋め込まれていて、主にこの中の情報を盗みます。そして、コピーした情報を偽カードに埋め込むことで偽造カード(クローンカード)を作成します。

EC等に登録しているカード情報の漏洩に関しては、昨今特にニュースで取り上げられる機会も増えていますので皆さんご存知でしょう。これはEC運営側のセキュリティ対策が甘かったり、管理体制がずさんな場合に発生しがちです。

 カード引落しで初めて知る、を防ぐ

カードの不正利用に気づくのは、カードの引落しのタイミングでしょう。多くの人はそれまでにカード利用明細は確認しません。カード会社から届く引落し金額を見て「あれ?」と思い、明細を見てみたら知らない買い物が含まれていた、なんてことに。

カードの不正利用は後になって気づくほど対処が難しくなります。カード会社は本当にそれが不正利用なのか、カード所有者の虚言なのか判断しにくいからです。結果的に返金になったとしても、随分後になってから、なんてこともザラにあるでしょう。

これを防ぐためにはカードを使用する度に、自身のメールアドレス宛に通知を送る機能が効果的です。頻繁にカードを利用する人からすれば、メールチェックが面倒だと思われるかもしれません。しかし、そのメールで不正利用が発覚すれば、そのタイミングでカード利用を停止することができます。

 利用者数の多いPayPayカードにも機能が追加

PayPayカードもカード利用速報サービスが2022年8月3日から開始されました。カードを利用するタイミングで通知が入る他、管理画面のメッセージボックスにて直近3日以内の通知履歴も確認することができます。

ただし、通知されないケースもあります。例えば利用金額が300円未満の少額決済の場合は通知されません。また、携帯料金や公共料金など継続的な支払いに関しても通知されません。その他、適用外条件がいくつかありますので必ず公式サイトにて確認しておきましょう。

楽天カードは随分前から通知サービスがあったので、今更感はありますが、これでPayPayカードも安心して使えるようになりますね。

伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

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