仮想通貨(暗号資産)の普及度順位(国別)。ウクライナは4位。

金融・経済

ビットコイン等の暗号資産は誰が保有しているのか。日々のメディアから推測すると日本や米国、中国など経済的先進国の方が普及度が高いと考えられています。確かに仮想通貨の保有量の多さで言えば、このような国々になるでしょう。しかし、このような国々は自国通貨(円やドル)が強いため、仮想通貨ではなく自国通貨で保有している割合が多いと考えられます。一方、自国通貨が弱い国においては、自国通貨よりも仮想通貨で資産を持つ方が資産価値が高まります。実は仮想通貨はこのような自国通貨が弱い国の方が普及しています。

ブロックチェーン分析企業のチャイナリシスの調査結果によると、仮想通貨の普及度が高い国は次のようになりました。順位は1位を1とした場合の相対評価です。

1位 ベトナム(1.00)
2位 インド(0.37)
3位 パキスタン(0.36)
4位 ウクライナ(0.29)
5位 ケニア(0.28)

ロシアに侵攻されているウクライナは仮想通貨の普及度が高く、4位となっています。地政学的に政情不安になりがちな国なので自国通貨が弱く、仮想通貨が普及しているのだと思われます。今、この記事を書いている2022年4月20日時点で、円はドルに対して129円台まで下落しています。将来、円の価値が下がれば日本国内においても仮想通貨の普及度が上昇する可能性も考えられますよね。

資産運用する際には「もし自国通貨(円)の価値が下がったら、どんな資産を持つべきなのか」常に考えておく必要があります。

伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

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