相手の価値観を分析するためのパーソナル・バリュー

ビジネス

他人と一緒に仕事をする際、気をつけたいことのひとつが相手の価値観です。特に日本人同士で仕事をする場合は、お互いに価値観が近いと思い込んでコミュニケーションするケースが多く、その結果人間関係に悩む人が絶えません。逆に日本人と外国人が一緒に仕事をする場合は、お互いの価値観は異なるものと認識しているため良好な人間関係を築けるケースが多いのです。

この相手の価値観を理解するためには、まず相手がどのような価値観を持っているのか知る必要があります。この価値観を分析するのが「パーソナル・バリュー(個人的価値)」です。このツールを使って相手の価値観と自分の価値観の違いを知ることで、相手は自分と違う、ということを認識し、それに基づいてコミュニケーションすることができるようになります。

パーソナル・バリューの使い方
  1. 下の表の中から自分が大切にしているものを5つ選んでください。
  2. その5つを大切にしている順に並び替えてください。
  3. それが現時点での自分のパーソナルバリューです。
  4. 自分のパーソナル・バリューが分かったら、同じことを相手にもしてもらってください。
  5. お互いのパーソナル・バリューを見せあいましょう。
達成感 昇進・出世 新たな挑戦 愛情
競争に勝つ 協調性 創造性 経済的安定
社会的名声 家族の幸せ 自由・独立性 友情
健康 ボランティア 心の安らぎ 社会への帰属
会社への忠誠 秩序 潜在能力の開発 個人的趣味
権力 他者からの尊敬 宗教 プライド
責任感 知識を広める 郷土愛

大きな企業で働いている場合に有効だとされていますが、僕は反対に少人数の組織こそパーソナル・バリューを使ってお互いを知る必要があると考えています。大企業は人材の流動性が高く、一定期間を過ぎると異動等で人が入れ替わりますが、小規模企業の場合は流動性が低く、ずっと同じメンバーで働く必要があるため、大企業よりも深い人間関係が必要だと思うためです。私自身、以前は従業員1000人以上の企業で働いていましたが、従業員10名以下の現在の方が人間関係では気を使っています。

新しい社員を雇った時や、異動等で新しく配属された社員がいる場合は、挨拶がてらパーソナル・バリューに取り組んでもらってはいかがでしょうか。社長や上司のパーソナル・バリューも見せてあげれば、きっとその社員も仕事がやりやすくなると思いますよ。

ちなみに私のパーソナル・バリューは次の通りです。

  1. 健康
  2. 創造性
  3. 知識を広める
  4. 新たな挑戦

伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

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