僕は社員食堂がある会社で働いたことはありませんが、仕事で大企業の本社や大きな生産工場に伺った時は、そこの社員食堂で昼食を摂ることがありました。メニューが豊富でボリュームも充実しているのに学食並みの低価格。普段、オフィスの周辺で1,000円ランチを食べていた僕にとっては羨ましい環境でした。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大によりテレワークで働くことが多くなると、そもそも社員食堂がある社屋に出社することが少なくなります。結局、自宅でバランスの悪い食事を摂る機会が増えます。そのような状態を危惧してジャパネットが導入するのが「びずめし」という福利厚生サービスです。
「びずめし」とは
このサービスは福岡県福岡市に本社を構えるGigi株式会社が法人向けに提供しているものです。企業があらかじめ任意の金額や回数分の社食チケットを購入し、従業員は提携店舗での会計時に支給された社食チケット(スマートフォン画面)を見せるだけで食事を楽しむことができます。
ジャパネットはこのサービスを導入し、社員一人ひとりに対して1回1,000円前後、月15回分の飲食代を会社が全額補助します。まずは、ジャパネットホールディングスグループ約20拠点のうち、社食がない17拠点で働く1000人を対象にします。利用は1日1回までとし、利用しなかった分は翌月に持ち越せません。パート従業員については勤務時間に応じて利用回数を定めるようです。利用開始は3月16日(火)から。
地域の飲食店を救う
ジャパネットがこのサービスを導入したもうひとつの狙いは、各拠点がある「周辺飲食店の支援」です。新型コロナウイルス感染拡大後、今までお世話になっていた飲食店に通うことができなくなりました。その結果、経営的に苦境に立たされる飲食店が増えました。そのような飲食店に対して何か支援する方法はないかと考え、今回「びずめし」を導入するに至ったようです。
街中の飲食店と比べて、地方や郊外の飲食店ほど地元企業の従業員や大学生に依存しています。また反対に、従業員や大学生も特定の飲食店にお世話になっているはずです。そんな店がコロナの影響で無くなってしまっては困ります。今回のジャパネットの取り組みは地域に貢献する優れた取り組みだと思います。
全国に拠点を持つ企業ほど、その拠点周辺の飲食店にはお世話になっているはずです。こういう時だからこそ、お世話になっている飲食店を支える企業が増えたらよいなと感じました。
[sanko href=”https://r.nikkei.com/article/DGKKZO68800280T00C21A2TJ1000?type=my#IAAgAgAAMA” title=”ジャパネット、飲食店を「社食」代わりに” site=”日本経済新聞”]
[sanko href=”https://corporate.japanet.co.jp/newsrelease/20210205/” title=”ジャパネット、全国に先駆けて「びずめし」を導入!” site=”ジャパネット”]
[sanko href=”https://bizmeshi.jp/” title=”びずめし” site=”Gigi(ジジ)株式会社”]