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「従来型」エンジニアは既に満席だけど、「先端人材」は10年後も空席だらけ。

前回のTV番組「情熱大陸」では未踏出身の登大遊氏が登場しました。国内のインフラエンジニアの中で彼を知らない人はいないでしょう。それだけカリスマ性のある人物です。きっと彼を目標として日々勉強や仕事に励んでいる人も多いと思います。そんな彼のようなIT人材を「先端人材」と呼びます。昨今流行っているAIやデータサイエンスの分野ではないのですが、ネットワークやセキュリティ分野で国内をリードする人材です。

今後の日本では彼のような「先端人材」が必要不可欠と言われています。経済産業省の試算によると、今後IT関連市場が年2〜5%で成長した場合、2030年には彼のような「先端人材」が約55万人不足すると言われています。これを解決する方法として、システム受託開発に関わる「従来型」エンジニアを年2〜6%の割合で「先端人材」に移行すれば、2030年には「先端人材」の不足分を約半分に縮められると言われています。

今からエンジニアを目指すなら「先端人材」一択

「従来型」エンジニアを減らしてでも「先端人材」が必要だということは、今後「従来型」の需要は確実に減退していくということです。2030年に半分もの人材を「先端人材」に移行しても大丈夫ということは、見方を変えれば2030年の時点で「従来型」の需要は半分に減るということです。現在、IT業界の第一線で活躍する20代、30代の「従来型」エンジニアも10年後には自分の居場所が無くなる可能性が高いとも言えます。

つまり、今後は「従来型」エンジニアとして生き残る方が難しくなるでしょう。生き残るには一定以上市場を握る大手SIer等に属することが大切になり、中小のシステム開発受託企業では自分の市場価値を高めることは難しくなるでしょう。一方、「先端人材」に関しては10年後も空席がいっぱいあるという状態です。だから、今からしっかり勉強して知識と経験を蓄えれば、比較的容易に市場が求める人材になることができます。

また、「先端人材」に関しては先輩エンジニアが少ないわけですので、若くして多くの機会と高い報酬を獲得することも可能でしょう。今から「従来型」エンジニアの組織に入るとピラミッドの最下層からスタートしなければいけませんが、「先端人材」であれば最初からピラミッドの頂点からスタートすることも不可能ではありません。

ただし、「先端人材」に関しては競争相手がグローバルになり、求められる教養や知識、経験は「従来型」と比べるとかなりハイレベルになることを忘れないようにしましょう。