【BOOK REVIEW】ビッグ・クエスチョン <人類の難問>に答えよう

彼が関わった最後の一冊を読んでみました。これほど奥深く、知性溢れる本を読んでしまったら、これから読む本はまるで小学生の作文のように感じてしまう可能性もあったのですが、読了した後は読んでよかったと感じています。「神は存在するのか?」「人間は地球で生きていくべきなのか?」このようなビッグ・クエスチョンに対し、彼の専門分野である理論物理学の視点から答えています。とても難しい文章もありますが、なぜか彼の言葉には引き込まれていきます。映画「博士と彼女のセオリー」をもう一度観てみよう。

ハイライト

勇気を持とう。知りたがりになろう。確固たる意思を持とう。そして困難を乗り越えてほしい。それは、できることなのだから。

私はアインシュタインと同じく、「神」という言葉を、人格を持たない自然法則という意味で用いる。したがって、神の心を知るということは、自然法則を知るということだ。私の予想では、今世紀の末までに、人類は神の心を知ることができるだろう。

宇宙の始まりでも、時間そのものが止まるというのだ。ビッグバン以前には時間がないのなら、時間を遡ってもビッグバン以前には到達できない。こうして私たちはついに、原因のない何かを発見した。なぜなら、あるできごとに原因があるためには、そこにいたるまでの時間が必要だが、その時間がないからだ。私にとってそのことは、創造主が存在していたはずの時間がないのだから、創造主が存在する可能性はないということを意味する。

私たちの一度きりの人生は、宇宙の大いなるデザインを味わうためにある。そしてそのことに、私はとても感謝している。

つまり、「なぜ宇宙はこのような宇宙なのか?」という問いを発することができる人間が、現にこうして存在しているという事実が、私たちの生きる歴史に制約を課すのだ。このことは、私たちの生きる歴史は、銀河や星を持つような少数派の歴史に属していることをほのめかす。

コンピュータ・ウイルスは生命とみなすべきだと私は考える。私たち人類が、これまで作り出した唯一の生物であるコンピュータ・ウイルスが、破壊的としか言いようのない性質を持つという事実は、人間の本性についてなにごとかを語っているかもしれない。

宇宙はなぜこれほど人間に都合よくできているのか

生命がどれだけ知的になっても、スペースワープや高次元空間の旅ができるようになるとは思えない。相対性理論では、光より速く旅行ができれば過去に戻ることもできるため、昔に戻った者が過去を変えてしまうという問題が生じるだろう。それに、もしも過去への旅ができるなら、風変わりで古臭い私たちの暮らしぶりを見てやろうと好奇心でいっぱいの、未来からの旅行者たちがすでにたくさん来ているはずだ。

進化は多くの結果につながるランダムなプロセスであり、知性の出現は、起こりうる多くの結果のひとつにすぎない

私たちは完全に決定されている。自分の心を変えることができないのだ。自由意志とはいっても、そんなものだ。

もしもコンピュータが知性を持てば、おそらくは自分自身よりもはるかに複雑で髙い知性を持つコンピュータをデザインできるようになるだろう。

AIの短期的な影響は、誰がそれをコントロールするかにかかっており、長期的な影響は、AIはそもそもコントロール可能かどうかにかかっている。

知能とは、変化に適応する能力と特徴づけることができる。人間の知能は、変化する環境に適応する能力を持つ者たちが、何世代にもわたって自然選択を受けてきた結果なのだ。変化を恐れてはならない。必要なのは、その変化を私たちの役立つものにすることだ。

顔を上げて星に目を向け、足元に目を落とさないようにしよう。それを忘れないでほしい。見たことを理解しようとしてほしい。そして、宇宙に存在するものに興味を持ってほしい。知りたがり屋になろう。人生がどれほど困難なものに思えても、あなたにできること、そしてうまくやれることはきっとある。大切なのはあきらめないことだ。想像力を解き放とう。より良い未来を作っていこう。

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