今後10〜20年後の社会を支えるのは、1995年頃から2010年頃に生まれたZ世代です。彼らは僕のような団塊ジュニア世代ともミレニアム世代(2000年前後に成人)とも異なり、個人的な経済欲求を満たすことよりも、社会的な課題を解決したいという思いを強く持つ人が多いようです。
これは生まれた時の環境が原因でしょう。私たちのような世代は物質的に満たされることで欲求を解消してきましたが、Z世代は生まれた時からインターネット環境が整い、スマホやSNSを使いこなすことで簡単に世界とつながりを持つことができます。つまり、前の世代と比較すると、ある意味恵まれている世代と言えるでしょう。一方で自分が満たされているが故に目線が社会に向けられることが多く、前の世代が築いてきた社会の歪みが気になって仕方がないのでしょう。
Z世代の特徴
一般的にZ世代には次のような特徴があると言われています。
- ソーシャルメディアに慣れ親しむ
- 気候変動などの問題に関心が高い
- 社会貢献意欲が高い
- 現実主義的
- 個性や自分らしさを重視
Z世代の中でも特に高学歴な人たちは、民間企業での経験を糧に社会問題を解決するためのスタートアップ企業を立ち上げたり、NGO(非政府組織)などで活躍する場合が多いのも特徴です。その一方で、Youtuberのような個人的な収入を強く求める人たちも存在するため、一概にZ世代全てが社会的関心が高いとは言えないでしょう。
SNSを使い世界の一員として社会課題を解決しようとする人たちと、SNSを使い自らの存在を売り込もうとする人たち。ある年齢層の性格を「世代」という一言で決めつける事自体が通用しない世の中になっているようです。