【BOOK REVIEW】赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝

池袋ウエストゲートパークのスピンオフ。ドクターXでいうドクターYのような物語です。主人公は小峰という映像監督で、彼と行動を共にするのが羽沢組のサル。今回のサルくん、なんだかカッコいいじゃないか。「成功というのはある時点でどれだけ勝ったかじゃない。いつまで勝ったか。最後まで勝ち続ける人間が勝者で、勝者になるには死ぬまで勝たなきゃいけない」。もちろん最後まで勝ち続ける人間なんているわけなく、誰もが負けを経験する。つまり人生とは勝ちと負けを繰り返しながら死ぬまで生きることなんだと。人生はギャンブルに近い。

ハイライト

どんな組織でもその場の状況により、そいつ個人の力が上ならなんの心配もない。組織なんて鉄棒といっしょさ。ぶらさがってりゃ、苦しくてたまらない。でも一度踏ん張って、鉄棒をまたいじまえば、あとは座ってるだけでいい。別に尻の肉は疲れないだろ。

女はみんな女優なのかもしれない。すると男たちは、その他大勢のエキストラか、裏から光をあてるだけの照明係ということになる。

成功というのはある時点でどれだけ勝ったかじゃないの、いつまで勝ったかなのよ。最後まで勝ちつづける人間が勝者で、勝者になるには死ぬまで勝たなきゃいけない。

才能も知能も問題ではなかった。生きてなにかをつくることに、表も裏もなかった。裏の裏もない。創造力だセンスだとよくわからないものは、みんな他人のいう物語にすぎなかった。目の前でまわるウィールのように、人生にあるのは表の表だけだった。いつだってそこにあるのは、徹底した今と表面の見せかけの輝きだけなのだ。いくら思い悩んだところで、人生はただの赤と黒にすぎない。

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