新型コロナウイルスの感染拡大により、僕の周囲でも飲食店の閉店が相次いでいます。飲食店経営者の声を聞くと、そこそこ繁盛している店でも来月分の運転資金をやり繰りするのが難しい状況である場合も多く、飲食店経営の弱い部分が露骨に現れたと思います。このような変化の激しい時に企業経営で重要になるのが、余剰資金の多さです。
余剰資金とはフリーキャッシュフロー(純現金収支、FDF)と呼びます。これは、営業活動で稼いだお金(営業CF)から投資に回したお金(投資CF)を差し引いたもので、この金額が大きいほど資金の融通が利き、コロナ禍のような状況下でも安定した経営を続けられます。
飲食店経営の弱点はこのFCFが少ないからだと推測できます。営業CFは多いものの、新規店舗出店のため投資CFが大きくなりすぎて余剰資金が生まれれなかったり、個人店の場合であれば稼いだお金を生活費に費やしすぎてお金が貯まらない状況になっているのではないでしょうか。今後、飲食店を経営する場合は無駄な投資CFを抑え現金をストックしておくことが大切です。
さて、このようなご時世であってもFCFが大きい企業(=余剰資金の大きな企業)が存在します。今回はFCF3年平均の黒字額が大きい中堅上場企業上位10社をご紹介します(日経NEXT1000調べ)。
自由に使えるお金をたくさん持っている中堅上場企業10社
イマジニア株式会社(4644) |
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デジタルアーツ株式会社(2326) |
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ホウライ株式会社(9679) |
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株式会社アイ・アールジャパンホールディングス(6035) |
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株式会社シーティーエス(4345) |
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株式会社インフォマート(2492) |
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株式会社エニグモ(3665) |
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オーエス株式会社(9637) |
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株式会社和井田製作所(6158) |
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株式会社ブロッコリー(2706) |
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