プログラミング言語を知らなくてもアプリ開発できる「ノーコード」とは

マイクロソフトやグーグル、シーメンスなど米国大手ITを中心に「ノーコード/ローコード」と呼ぶ技術への関心が高まっています。ノーコードとは、ソフトウエアの設計情報となるソースコードを一切書かない、または少ないコードだけでアプリを開発することです。従来のプログラマのようにキーボードでひたすらコードを打ち込むのではなく、officeのようにドラッグ&ドロップや簡単なテキスト入力で操作できることが特徴です。

このような技術への関心が高まっている理由として、エンジニア不足が挙げられます。日本でも課題となっているエンジニア不足ですが、米国などITに強い国でもエンジニア不足が顕在化しています。このエンジニア不足を解決するためには、従来のようなエンジニア教育を経るのではなく、開発プロセスそのものを効率的にすることが現実的です。

従来、新しいアプリを開発する場合はアイデアを要件定義書等に落とし込み、それを現場のプログラマに伝えコーディングしてもらう必要がありました。つまり、作業が分業化されていました。しかし、ノーコードの技術が導入されることによってこの流れが変わります。アイデアを出す人(企画開発者)がプログラマを通さずに自身でアプリ開発を行えるため、従来よりも短い開発期間でアプリをリリースできます。

クラウドワークスなどクラウドソーシングのサービスを見れば分かりますが、世の中にはアプリのアイデアを持つ人は多数存在します。しかし、彼らは自分だけでアプリ開発を行うことが難しいため、クラウドソーシング等を利用して外部に開発を依頼します。そこでは決して安くない費用と、納期までの時間が必要です。もし、ノーコード技術が普及すればこの流れは大きく変わります。もちろん、大規模案件や構造が複雑な案件は従来通りの開発手法が必要ですが、スマホアプリ程度であればプランナーやディレクターでも開発できるようになるでしょう。

以前、このブログで今後はプログラマが二極化していくと書きました。価値が高まるのはAIやデータサイエンスなど高度な先端技術や知識を蓄えているプログラマで、従来型のプログラマ(プログラミング言語など開発スキルしか持たない人材)は逆に価値が低くなると考えています。なぜなら、従来型のプログラマより優秀な先端プログラマがノーコードのような技術を開発することで、従来型のプログラマの仕事を奪うからです。今後、従来型のプログラマのライバルはノーコードのような技術になるでしょう。ノーコードの技術にAIが加われば、さらに競争は厳しくなるでしょう。

誰もが自分でアプリ開発できる時代が到来したとき、何に価値が置かれるか。それは開発スキルではなく「創造できる力」であることは間違いありません。

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