2020年7月22日に、経済産業省は、「令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」を実施し、日本の電子商取引市場の実態等について調査し取りまとめました。本ページではその中から特に重要なデータをピックアップして関係者の皆様にお伝えします。
越境ECの市場規模
2019年度の各国間(日本・米国・中国)の越境ECの市場規模は次の通りです。
- 日本:3,175億円
- 米国:1兆5,570億円
- 中国:3兆6,652億円
日本と他国を比較すると、圧倒的に米国・中国の市場規模が大きいことが分かります。下の表では各国同士の消費の関係性を表しています。これを見ると日本は米国・中国に対して販売している金額は約2兆5,000億円あるのですが、両国からの購入額は3,175億円に留まっています。他国から購入する額よりも、他国に販売する額の方が多い国です。
日本 | 米国 | 中国 | |
日本 | ー | 9,034億円 | 1兆6,558億円 |
米国 | 2,863億円 | ー | 2兆94億円 |
中国 | 312億円 | 6,535億円 | ー |
一方、中国は日本とは逆で、他国に販売する額よりも他国から購入する額が多い国です。人口が多いことも要因のひとつだと思いますが、国内製品よりも他国製品を信頼している可能性もあると考えられます。