新型コロナウイルス感染拡大を受けて、政府は国民に一律10万円の給付金を支給することを決めました。早ければ5月から受給できる人がいるようですが、僕が住む京都市では未だ受け取り方法の告知はありません。さて、この10万円をどのように使用するか考えたことはありますか?生活が困窮している場合は生活費や家賃支払いに当てると思いますが、それなりに収入がある人の場合は10万円ではそれほど生活に変化は起こらないでしょう。実際、僕の周囲も10万円をそのままジャパンハートのような団体に寄付することを考えたり、ふるさと納税に使用したりすることを考えているようです。
一方で、この10万円を投資に回そうという方も少なからず存在します。この10万円は非課税です。非課税所得を使って10万円以上の価値に育てれば、育てた分はまるまる自身の資産になります。しかし、10万円で購入できる株式が存在するのか分かりません。そこで、今回はマネックス証券の銘柄スクリーニングツールを使って、10万円で購入できる株式銘柄をピックアップしました。
銘柄スクリーニング条件
- 投資金額10万円以下
- 配当利回り(予想)7%以上
- 取引所を東証一部上場のみ
配当利回りが7%というのは国内株式ではかなり高い方です。この条件で検索した結果、なんと16銘柄が存在しました。今回はこの16銘柄をご紹介します。ただし、業績や財務の評価は一切考慮していませんので、それはご自身で調べて判断してください。
給付金10万円で購入できる配当利回り7%以上の1部上場銘柄(2020.4.21時点)
銘柄横のカッコ【】内の数字はIFISスコアです。IFISスコアについてはこちらをご覧ください。簡単に言えば100点満点で何点の企業かをプロの投資家が評価したものです。金額は最低投資金額で、その後ろのカッコ()内の数字は配当利回り(予想)です。
スペースバリューホールディングス(1448)建設業【58】 | 31,600円(7.91%) |
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日本ハウスホールディングス(1873)建設業【52】 | 28,400円(7.04%) |
THEグローバル社(3271)不動産業【62】 | 31,900円(7.84%) |
コニカミノルタ(4902)電気機器【43】 | 40,300円(7.44%) |
インターワークス(6032)サービス業【58】 | 37,100円(8.09%) |
ツバキ・ナカシマ(6464)機械【55】 | 67,800円(9.29%) |
イーグル工業(6486)機械【63】 | 66,000円(7.58%) |
FPG(7148)証券商品先物【62】 | 57,400円(10.47%) |
関西みらいフィナンシャルグループ(7321)銀行業【54】 | 32,800円(7.62%) |
丸紅(8002)卸売業【39】 | 49,540円(7.06%) |
明和産業(8103)卸売業【48】 | 47,300円(11.84%) |
青山商事(8219)小売業【46】 | 86,900円(11.51%) |
いちよし証券(8624)証券商品先物【44】 | 42,100円(7.60%) |
岩井コスモホールディングス(8707)証券商品先物【52】 | 92,400円(8.12%) |
明和地所(8869)不動産業【37】 | 41,700円(7.19%) |
グランディハウス(8999)不動産業【53】 | 32,200円(7.14%) |
数字だけ見ると魅力的な銘柄に見えますが、業界全体が落ち込んでいる場合もあり、特に今回のコロナ拡大により業績がかなり落ち込む企業もあるはずです。その場合、最悪無配(配当無し)になることも予想できますので、配当利回りを目安に購入する場合は留意しておく必要があると思います。また、現在も株価は下がり続けていますが、これがいつまで続くのか分からないというリスクもあります。逆に言えば、コロナの収束が見えれば底値で購入できるチャンスもあるということです。
株式投資は自己責任が原則です。購入する際には配当利回りだけでなく、様々なデータを元に判断してください。