日本国内ではまた自動運転が身近なものだという実感を得ることはできません。しかし、世界では自動運転技術の開発が急速に進んでいます。このままいけば、コンピュータのOSのように自動運転のプラットフォームも米国が独占するのではないかと危惧されます。しかし、実は意外にも米国だけでなく中国企業も自動運転技術で実績を積み上げています。特に自動運転関連の企業が集まっているのが米国カリフォルニア州です。ここには世界各国から自動運転関連の企業が集まり、公道試験を繰り広げています。では、どんな企業が集まっているのでしょうか。今回は日本経済新聞社が集計したデータを元に、その企業をご紹介します。
自動運転車の公道走行試験の実績ランキング20(日経調べ)
社名をクリックすると公式Webサイトが開きます。数字は走行距離(km)です。
1位 ウェイモ(米国) | 234万201km |
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2位 GMクルーズ(米国) | 133万7426km |
3位 小馬智行(ポニー・エーアイ/中国) | 28万1386km |
4位 百度(バイドゥ/中国) | 17万4292km |
5位 ニューロ(米国) | 11万661km |
6位 ズークス(米国) | 10万7852km |
7位 リフト(米国) | 6万9091km |
8位 オートX(中国) | 5万1586km |
9位 ダイムラー(独) | 2万2914km |
10位 オーロラ(米国) | 2万1613km |
11位 滴滴出行(ディディ/中国) | 1万8877km |
12位 アップル(米国) | 1万2141km |
13位 エヌビディア(米国) | 1万1616km |
14位 エーアイモーティブ(ハンガリー) | 9746km |
15位 広州文遠知行科技(ウィーライド/中国) | 9522km |
16位 トールドライブ(韓国) | 8190km |
17位 ドライブ・エーアイ(米国) | 6396km |
18位 セレス(中国) | 5621km |
19位 ヌルマックス(中国) | 3911km |
20位 ガティック(米国) | 3792km |
20位まで紹介しましたが、ご覧の通り日本の企業はひとつも入っていません。日本で最も走行距離が長いのは日産自動車の3665kmで21位、次いでトヨタ自動車の2924kmで25位となっています。米国や中国が自動車メーカーではなく、テクノロジー企業が主体になっているのに対して、日本は自動車メーカーが主体になっている点が大きな違いです。このままいけば、自動運転技術の市場は米国と中国の企業で独占される勢いです。日本企業も頑張ってほしいですね。