世界知的所有権機関(WIPO)が4月7日に発表した2019年の特許国際出願件数によると、中国が初めて米国を追い抜き世界No.1になったことが分かりました。さらに企業別の順位を見てもサムスン電子やクアルコムなど世界的企業を抑えて、中国のファーウェイが1位を獲得しました。ファーウェイの出願件数は2位以下を大きく引き離し、2019年だけで4,411件の出願がありました。ちなみに2位は日本の三菱電機で2,661件です。
企業別上位50社のうち、6割以上が中国と日本、韓国の企業が占めています。私たちのイメージでは米国が強い印象がありますが、実は昨今の技術革新は欧米ではなくアジアなど東の国々に移行していることが分かります。今後は欧米ではなく、アジア勢が世界の技術革新を牽引していくことになるでしょう。
今回は2019年の企業の特許国際出願件数上位10社をご紹介します。
2019年の企業の特許国際出願件数上位10社(WIPO調べ)
数値は特許出願件数です。
華為技術/ファーウェイ(中国) | 4,411件 |
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三菱電機(日本) | 2,661件 |
サムスン電子(韓国) | 2,334件 |
クアルコム(米国) | 2,127件 |
OPPO/オッポ(中国) | 1,927件 |
京東方科技集団/BOE(中国) | 1,864件 |
エリクソン(スウェーデン) | 1,698件 |
平安科技(中国) | 1,691件 |
ボッシュ(ドイツ) | 1,687件 |
LG電子(韓国) | 1,646件 |