中小企業のミカタ。トランザクションレンディングとは

企業を経営していると運転資金が必要になる場合があります。特に中小企業の場合は、計画的な資金集めというよりも急な資金集めが必要な時が多いと思われます。その時、今まで頼りにしていたのは取引銀行でした。例えば今月末の入金が遅れ、運転資金が不足することが分かった場合、まずは取引銀行の担当者に連絡します。そして、担当者に都合を話し追加融資を要求します。銀行の融資では必ず審査がありますが、そこで必要になるのは決算書です。この決算書を担当者に渡し、行内で審査をしてもらいます。このように銀行が融資の審査時に使う方法を「スコアリングモデル」と呼びます。その名の通り、決算書の内容を基と健全性を点数化します。

スコアリングモデルの特徴

① 審査に時間がかかる

銀行のスコアリングモデルの場合、審査は「人」が行います。銀行には融資依頼が続々と入ってきますので、順番を待たなければいけません。しかも、人に依存するため担当者によって審査のスピードがマチマチです。つまり、中小企業にとって都合の良いタイミングで融資してくれるとは限りません。

② 担当者によって審査通過確度が異なる

これは銀行に限りませんが、担当者の経験値によって審査の通りやすさが変わります。入行2年目の担当者では通らなかった審査が、管理職が関わると簡単に審査に通ってしまった、なんてことはよくあります。つまり、属人的な審査方法だと言えるでしょう。

③ 申請書類の作成が面倒

銀行の取引のある方なら分かると思いますが、銀行の現場はIT化が遅れています。いまだに営業行員が個々のメールアドレスを持っていない銀行もあります。当然、申請書類も紙で行う場合がほとんどで、そのたびに手書きで情報を入力し、自社用のコピーをとってなど手続きがとても面倒です。

スコアリングモデルにはこのような特徴があり、いずれも中小企業にとって良いことばかりではありません。そこで登場したのがトランザクションレンディングという融資手法です。

トランザクションレンディングの特徴

① 審査に時間がかからない

従来のスコアリングモデルでは融資までに2週間から1ヶ月かかっていた審査が、数日間に短縮化されます。追加融資を必要とする中小企業は「すぐにお金が必要」というケースがほとんどです。だから、審査スピードの短縮化は非常に喜ばれます。

② AIが分析する

トランザクションレンディングは過去の取引履歴を元に、数ヶ月先の資金繰りを予測して融資可否と融資額を決定します。この審査は人ではなくAIが行います。AIが行うからスピードが早く、何より審査に偏りが生まれません。一方、資金繰り予測で結果が芳しくない場合は容赦なく切り捨てられる可能性もあります。

③ ネットで完結

審査手続きはすべてネット上で行えます。freeeのような会計ソフトを利用している場合は、そこに入力してあるデータを利用することができるため、簡単な手続きで審査を依頼できます。ハンコを押す必要も、書類をコピーして保管する必要もありません。

良いことばかりのトランザクションレンディングに見えますがデメリットもあります。それは貸出金利が高いということです。銀行の貸出金利が数%であるのに対して、トランザクションレンディングの場合は10%以上のケースがほとんどです。このようなデメリットを理解した上で、トランザクションレンディングによる融資に申し込む必要があります。

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