先日、11月22日にAmazonジャパンが商品の代金を翌月にまとめて支払いできるサービスを導入したというリリースがありました。このサービスを利用することで、クレジットカードを持っていない人でもクレジットカードを持っている状態と同様に、早く商品を受け取って後日まとめて支払いたいといった需要に応えることができるようになりました。ちなみに支払い方法はコンビニや銀行振込、口座振替が利用できるようです。
このようなサービスは先行してZOZOTOWNが行っていました。それは「ツケ払い」というもので、上限を5万円までとして支払いを2ヶ月後に行うという仕組みです。これによって手元に現金を持っていない人でも商品購入ができるようになりました。このツケ払いの利用者層は20代が最も多く、男女比では3:7という割合になっています。
今後、女性をターゲットにしたECサイトを運営する場合は、AmazonやZOZOTOWNのように「後払い」機能は必須になるでしょう。では、EC-CUBEを使用して自社ECサイトを構築した場合、どのようなサービスが利用できるのでしょうか。
後払い決済サービス「Paidy」
今回Amazonが後払いを導入する際に利用したのは「Paidy」というシステムです。まだ知らない人が多いと思いますので簡単にこのサービスをご紹介しましょう。
企業名 | 株式会社Paidy |
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資本金 | 59 億 3,000 万円 |
代表者 | ラッセル・カマー(スタンフォード大学院数理ファイナンス修士) |
拠点 | 東京、福岡 |
獲得口座数 | 200万口座以上 |
まだ新しいスタートアップ企業なのですが、すでに資本金は60億円弱もあり決済サービス企業としての安心感が感じられます。また、経営陣も金融や決済のプロフェッショナルで構成され、今後の成長も期待できます。
EC-CUBEのプラグイン
このPaidyを自社のECサイトに導入するには、プラグインを利用する必要があります。すでにEC-CUBEストアに載っていますが、対応verは2系及び4系となっています。
EC-CUBEへの導入に関しては当社にて対応可能ですが、どのショップでも利用できるわけではなく、加盟店審査があります。まずはこの審査にパスする必要がありますので、興味のある方はPaidy公式サイトから導入に関するお問い合わせを行いましょう。
私たちの世代(40代以上)であれば現金以外の支払いはクレジットカードが主流でしたが、最近はスマホ決済などクレジットカードを持たなくても支払いできるサービスが主流になりつつあります。特に若者の間ではクレジットカードを作らずスマホ決済だけで生活する人が増えています。そしてこの流れは確実にECサイトの支払い方法にも影響を与えます。今後、ECサイトを構築したりリニューアルする場合は支払い方法の多様化を意識する必要があるでしょう。決してやってはいけないことは、運営者自身の感覚で判断しないことです。AmazonやZOZOなど最先端を行くECサイトを常にウォッチしながら世の中の動向を掴み、自社のECサイトにも反映していくことが大切です。