中小企業のテレワークを考える〜2つの問題点〜

今までテレワーク導入の効果をご紹介しましたが、それでもテレワークの導入が進まない理由は大きく2つあります。

① トライアル導入の対象

おそらく多くの企業ではテレワークの対象者を育児や介護を抱える女性社員と考えているのではないでしょうか。そして、実際にテレワークをトライアル導入する場合もこのような女性社員だけを対象するケースが多いようです。しかし、この場合、想定していたよりも利用率が上がらないというのが現状のようです。

では、なぜ彼女たちだけを対象にしたトライアル導入が失敗するのでしょうか。その理由は「使いやすくない」からです。個人単位での導入は却って本人が周囲に気を使ってしまい使いにくい状況を生み出してしまいます。ですので、トライアル導入する場合は個人の属性(育児や介護など)に合わせるのではなく、事業部単位や職種単位など対象者全員が使えるように設定しましょう。対象者が多いほどこのような制度は利用率が増していきます。そして、このトライアル導入から効果や課題を抽出し、問題点を是正して、その後全社に展開することが重要です。

② 中間管理職の抵抗

会社にテレワークを導入する際、一番の抵抗勢力となるのが中間管理職です。テレワーク関係者の間では彼らのことを「粘土層」と呼んでいます。テレワークの社内への浸透を粘土の層のように妨げているためです。なぜ彼らはテレワークの導入に抵抗するのでしょうか。ひとつは部下のマネジメント方法を変えなければいけないからです。従来は目の届く範囲に部下がいて、その行動を逐一見て、問題があればその場で是正していくことができました。しかし、テレワークを導入すると部下がどのような行動をしているのか分からなくなるからです。これを解決するためにはテレワークに合ったマネジメント方法(ICT等のツール導入など)を構築していく必要があります。

もうひとつは、従来のマネジメントが出来なくなった結果、部下の育成が遅れたり部署の業績が落ちた場合、結局責任を取るのは自分たちであるという思考になっているためです。誰だって責任を負うリスクは回避したいはずですので、彼らの気持ちは理解できます。しかし、テレワーク導入において対象者のマネジメントは避けて通れない課題であるため、抵抗する中間管理職を無視して導入に踏み切ることはできません。彼らが納得するような労務管理体制を整えることが必要です。ある企業では彼ら自身にマネジメント方法を考えてもらうために、最初に中間管理職にテレワークを実体験してもらうという試みを行っているようです。

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