米国アクセラレーター大手・プラグアンドプレイが京都市に進出

先日の日本経済新聞にて、米国の起業支援大手プラグ・アンド・プレイの日本法人が、今年の7月に京都市に進出することが分かりました。同社の国内の拠点は東京・渋谷に続いて2拠点目となります。現在、同社のようなアクセラレーターと呼ばれる存在が注目を集めていますが、何をする企業なのか理解している人は多くありません。そこで今回はアクセラレーターと、その代表的な企業でもあるプラグ・アンド・プレイ社をご紹介します。

アクセラレーターとインキュベータの違い

アクセラレーターは起業支援を行う企業ですが、同じように起業支援する企業にインキュベーターがあります。まずは両社の違いを理解しましょう。最も大きな違いは「起業前なのか、起業後なのか」という基準です。アクセラレーターはすでに起業しているスタートアップ企業を支援の対象としていますが、インキュベーターはその名の通り起業そのものを支援することを目的としています。

二つ目の違いは「支援期間」にあります。インキュベーターは特に期間を設けず(目標設定はあると思いますが)、その企業が起業できるまで支援し続けます。しかし、アクセラレーターは3ヶ月という期間を設け、その期間内に集中的に支援を行います。つまり、アクセラレーターは一時的にその企業に勢いを与え、成長軌道に乗せることを目的にしています。

三つ目の違いは「審査の厳しさ」です。インキュベーターに関してはインキュベーション施設等に入ることで継続的に支援を受け続けることができ、審査の基準が緩いと思われます。もちろん、インキュベートする価値の無いビジネスモデルを支援することはありませんが。一方、アクセラレーターから支援を受けるには約2%という厳しい審査基準を満たす必要があります。1000社応募があっても2社しか支援を受けられません。

アクセラレーターが支援してくれること

では、アクセラレーターは何を支援してくれるのでしょうか。大きく分けて3つあります。

  1. お金
  2. 施設
  3. ネットワーク

アクセラレーターも民間企業ですので何らかの形で売上を得る必要があります。彼らはその方法として、支援先企業の株式と引き換えにお金を投資します。さらにコワーキングスペースなど働く場所やデータセンターなどの施設・設備を提供します。そして何より重要なのがネットワークです。このネットワークは「人」のことなのですが、企業の成長に欠かせない人を繋げてくれます。特にアクセラレーターは大企業や大学など研究機関との繋がりを重視しています。小さなスタートアップ企業が大企業と組むのは難しいのですが、間に彼らが入ってくれることで大企業と組むことが容易になります。

京都市とプラグ・アンド・プレイ

では、なぜアクセラレーター大手のプラグ・アンド・プレイが京都市に進出したのでしょうか。まず、京都市には京都大学を始め多くの大学(研究機関)が存在します。そして、これらの大学から多くのスタートアップ企業が生まれています。しかし、残念ながら京都市にはこれらの企業を支援するサービスが不足していました。

さらに京都市には任天堂や京セラ、日本電産などグローバルに活躍する大企業があります。アクセラレーターは大企業との連携を重視していますので、地元に大企業が存在することはとても重要な条件なのでしょう。

そして、最後に京都というブランドの強さだと思われます。現在でも国内の優良スタートアップが京都に拠点を構えていますが、今後もこの流れは続き、多くのスタートアップ企業が京都市内に拠点を構える可能性があります。さきほど支援されるのは約2%の企業に限られると書きましたが、ある程度のスタートアップ企業の数も必要になるのでしょう。

さて、これらの条件が整った京都市ですが、実際に京都市が主導する支援プログラムは今年の11月から始まります。2020年からは京都市を拠点に置く企業が成長し、活躍することになるでしょう。

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