高齢運転者による死亡事故はなぜ増えているのか?

先日、87歳の高齢者ドライバーによる運転操作ミスにより、31歳の母親と3歳のその子供が死亡するというニュースを聞きました。大変痛ましい事故であり、残された家族のことを考えると何とも言えません。今後もこのような高齢者ドライバーによる死亡事故が増えていくと考えられています。高齢化社会のため人口に占める高齢者が多いのはご存知の通りですが、さらに最近の高齢者は健康で活動的な人が増えていると思われます。まだまだ自分は若い、と考え自動車を運転する人がいるのは当然のことでしょう。

今回は警察庁による高齢者運転者による死亡事故に関する分析結果を元に、今後どのような対策を行っていく必要があるのかご紹介します。

高齢運転者による死亡事故に係る分析(H29警察庁)

以下の結果は平成30年2月15日に警察庁交通局がリリースした「平成29年における交通死亡事故の特徴等について」から抜粋しています。グラフ等の詳細に関しては、本リリースページを参照してください。

免許人口当たりの死亡事故件数を見てみると、75歳以上の高齢運転者は、75歳未満の運転者と比較して死亡事故が多く発生している。75歳未満の平均事故件数が3.5であるのに対し、75歳以上は7.7と2倍以上事故件数が多い

75歳以上・80歳以上の免許保有者数はともに増加を続けており、平成29年の保有者数は、平成19年と比較して、75歳以上は約1.9倍、80歳以上は約2.3倍に増加している。

75歳以上、80歳以上の高齢運転者ともに、免許人口当たり死亡事故件数は減少傾向にあるが、75歳以上、80歳以上の高齢運転者は、75歳未満の運転者と比べて約2.1倍、約2.9倍高い水準にあり、高齢運転者ほど死亡事故を起こしやすい傾向が続いている。

75歳以上の高齢運転者による死亡事故は、75歳未満の運転者と比較して、車両単独による事故が多くなっており、具体的には工作物衝突や路外逸脱が多く発生している。ちなみに横断中の事故に関しては75歳未満の方が多い。

75歳以上の高齢運転者は、操作不適による事故が最も多い。そのうち、ブレーキとアクセルによる踏み間違い事故は、75歳未満が全体の0.8%に過ぎないのに対し、75歳以上の高齢運転者は6.2%と高い水準にある。

死亡事故を起こした75歳以上の高齢運転者は、全受検者と比較して、直近の認知機能検査の結果が第1分類(認知症のおそれ)・第2分類(認知機能低下のおそれ)であった者の割合が高いことから、認知機能の低下が死亡事故の発生に影響を及ぼしているものと推察される。

 警察庁

どうすれば改善されるのか

高齢者運転による死亡事故に状況についてお伝えしました。ではこのような分析を元に警察庁は今後どのような取り組みを行っていくのでしょうか。1つ目は「高齢者の運転免許証の自主返納の促進」です。認知症など自動車運転を行うには相応しくないということを高齢運転者に理解していただき、自ら免許証を返納する仕組みを作る必要があります。さすがに強制的に免許証を取り上げるようなことはできません。

2つ目は「セーフティ・サポートカーなど技術的な補助」です。自動運転技術など最近の自動車技術は急激に進化しています。このような高度な技術を高齢者が運転する車に適用することが必要です。衰えた認知機能を補うための技術を導入することで、アクセル・ブレーキの踏み間違いなど基本的な運転技術をサポートすることができます。

以上の2つが警察庁がまとめた対策となりますが、私は「高齢者の家族からの助言」も必要だと考えます。高齢者は自分で運転に適しているのかどうか判断できない可能性もあります。だから、高齢者の親族が客観的に判断し、高齢者に運転しないよう促すことが必要です。もし自分の親が今回のような痛ましい事故を起こしてしまったら、その親族たちは一生その家族に負い目を感じ償い続けることになります。そうならないためにも親族が責任を持って高齢者に運転させない取り組みを各家庭で行うことも必要だと感じました。

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