初心者必見!リスク別のECパッケージ選択方法

私たちは約5年間、ECサイト構築に強いWEB制作会社として、様々な企業のECサイト構築に関わってきました。その経験を生かし、これからECサイト(ネットショップ)を構築しようと考えている中小企業・個人事業主の皆さんに向けて、ECパッケージの選択方法を簡単に解説いたします。

始める前にリスクに対する考えを整理しましょう

上の図は一般的なビジネスのリスクに関する考え方を簡単に纏めたものです。最初に行うことは自社が「ハイリスク・ハイリターン」と「ローリスク・ローリターン」の2種類のどちらを選択するのか考えましょう。最初から「ローリスク・ハイリターン」のビジネスは存在しません。「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」のいずれかを選び、そのビジネスを展開しながら、戦略を練り、少しずつ「ローリスク・ハイリターン」なビジネスに変えていくのが経営者の役割でしょう。一方、ビジネスを展開した結果、「ハイリスク・ローリターン」になるケースも稀にあります。この場合はそのビジネスを停止するしかありません。

ECサイトを始める際にもリスクの選び方は重要です。皆さんは「ハイリスク・ハイリターン」と「ローリスク・ローリターン」のどちらを選択しますか?

ハイリスク・ハイリターンを選ぶ場合

ECサイトを構築・運営する上でのリスクは大きく3つあります。

  1. 初期投資額(ECサイト構築費)
  2. ECサイト公開までのリードタイム
  3. ランニングコスト

金額に関してはご想像できると思いますので説明を省きます。意外と見落としがちなのは「ECサイト公開までのリードタイム」です。大掛かりなECサイトを構築する場合、公開まで最低でも3ヶ月、場合によっては半年以上かかります。当然、その間は売上ゼロです。この売上ゼロ期間をどれだけ耐えることができるのか、これが非常に重要です。「ハイリスク・ハイリターン」を選ぶということは、この時間に対して余裕がある場合でしょう。例えば実店舗の売上が十分あるのでネット通販は後回しでも問題ない場合や、既に楽天市場やAmazon等のモールで運営を行っている場合です。

このように「ハイリスク・ハイリターン」型のECサイト構築はリスクが大きいのですが、自社の運営体制や管理業務に合わせ、カスタマイズして構築できるため公開後も効率的に業務を回すことができます。またランニングコストにも費用を割くことができるため、集客に関しても短期間で高い効果が期待できます。

「ハイリスク・ハイリターン」型のECサイト構築に合っているECパッケージは、柔軟にカスタマイズできる「EC-CUBE」とWordPress上で稼働できる「Welcart」です。これらは構築する費用と時間はそれなりに必要ですが、それ相応の見返りはあると考えます。

ローリスク・ローリターンを選ぶ場合

前述した「初期投資額」「リードタイム」「ランニングコスト」の3つを出来るだけ少なくしたい場合は、すぐにECサイトが始められるASP型のECパッケージをオススメしています。ASP型はネット上で費用を支払えば、その日のうちに管理画面が使用でき、特にデザインにこだわりがなければ1週間もあれば公開できるでしょう。また、費用に関しては月額1万円以内のサービスがほとんどで、場合によっては月額無料というサービスまであります。

一方、このようなサービスはお客様に合わせてカスタマイズできる範囲が限定されています。特に管理機能に関してはほぼ固定ですので、お客様の業務をECパッケージの機能に合わせる必要があります。つまり「慣れ」が求められます。もし、自分たちの管理体制と管理機能にギャップがある場合、現場運営スタッフの負荷は心身ともに高まります。

「ローリスク・ローリターン」型のECサイト構築に合っているECパッケージは「カラーミーショップ」と「MakeShop(メイクショップ)」でしょう。さらに極力お金をかけたくない方には「BASE」や「STORES」というサービスもオススメします。ただし、注意してほしいことがあります。安価なサービスを利用して、仮にビジネスが軌道に乗った場合、多くの人が高機能なECパッケージに乗り換えようとします。この「乗り換え」という作業は非常に多くの手間と時間、お金がかかることを事前に認識しておきましょう。場合によっては最初から「ハイリスク・ハイリターン」型を選ぶほうが安くなるケースがあるからです。

結局は戦略が大切

2つのパターンでECパッケージの選び方をご紹介しましたが、重要なのはECパッケージの選び方ではなく、公開後の戦略です。世の中、ネットショップで溢れています。それは消費者にとってすでに目新しいものではなく、あって当たり前のものなのです。中小企業の経営者の中にはネットショップ開設が新規性の高いビジネスだと考えているケースがいまだに多いのですが、その考えは時代遅れです。むしろ、現在は実店舗シフトしているのが世の流れです。

市場ではAmazonや楽天市場が多くのシェアを確保し、加えて小規模なネットショップが何万店舗と存在しています。このような状況を見ると、従来のビジネスよりもネットショップ運営の方が厳しい環境にあると考えられます。だからこそ、会社の経営と同じように、ネットショップ運営においても目標を設定し、その目標を達成するための戦略と戦術を常に考え続けることが運営者に求められます。これらは外部に依存することもできますが、私たちは運営者本人が行うことが重要だと考えています。

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