新任CEOが就任後に認識すべき7つの真実

ハーバード・ビジネス・スクール教授マイケル・ポーター氏の名著「競争戦略論」の新装版が発売されたので読みました。戦わずして競争に勝つための戦略が著された一冊で、誰もが理解できるように体系的に纏められています。経営者はもちろん、管理職も読んで損はない内容だと思われます。今回は本書の第9章に書かれている「新任CEOを驚かせる7つの真実」について、その内容と重要なポイントをご紹介します。スタートアップ企業でいきなりCEOに就任した人も、出世してCEOの座を手に入れた人も、問題にぶち当たる前に読んでおくことをオススメします。

新任CEOが就任後に認識すべき7つの真実

① CEOが経営を担っているのではない

  • CEOに就任したら、会社に対して影響力を発揮する手段は、直接的なものから間接的なものへシフトする。例えば、明快で誰でも理解できる戦略を示す、堅固な組織や業務プロセスを構築して社員を統率する、情報共有や報奨の仕組みを整える、自分の価値観や経営スタイルを示す、といったことである。
  • 有能な人材から成る経営チームを組織して、経営の重責を分かち合うことも重要である。

② CEOが命令を下すことはリスクが高い

  • CEOが権限を直接行使する時は、よくよく考えたうえで、ごく一部の局面に限定しなくてはならないし、大枠の行動プランから外れるようなことがあってはならない。権力は間接的に行使される時にもっともよく効果を発揮する。
  • 新任CEOには、みずから進んで周囲と権限を分かち合い、重要な判断を任せようとする姿勢が求められる。最強の称号を手にできるのは、周囲の人々のパワーを解き放ったCEOだ

③ CEOは社内で何が起きているか把握できない

  • 会社内部の奥深いところから、つまり現場で働いている社員から情報を得る努力が大切
  • 偏りのない有意義な情報を収集するには、顧客や他社のCEO、業界団体など、社外の人々との交流が欠かせない

④ CEOの言動一つひとつがそのままメッセージとなる

  • 自分がどのようなシグナルを発し、どのように受け止められているのか、素早く察知しなければならない
  • 自分の行動が各方面にどのように伝わり、解釈されるのか、慎重に考え、教訓とすべきである
  • メッセージの一貫性について可能な限り努力することも必要

⑤ CEOには取締役会という「上司」が存在する

  • 取締役たちに自分をよく知ってもらい、手腕や判断力を信頼してもらえるように務めることが重要
  • 取締役たちを友人や同志としてではなく、自分に会社の命運を託した「上司」とみなすべきである

⑥ CEOの目標は短期利益の追求ではない

  • CEOは持続可能な経済価値の創出を重視しなければならない
  • 重要なのは目先の成長見通しでも株価でもなく、長期的な収益性のみであると肝に命じるべき

⑦ CEOといえども一人の人間にすぎない

  • 己を厳しく律し、謙虚さを忘れず、判断や行動が正しいかどうかを振り返ることが必要
  • 仕事で燃え尽きないために、家庭や地域社会など、会社以外の世界とのつながりを持つことが重要

関連記事

  1. 世界の投資家が注目する「SDGs(エスディージーズ)」とは

  2. 【Amazon Alexa】スキル一覧(ライフスタイル編)

  3. 女性の活躍推進企業データベースを使ってみる

  4. 相手の価値観を分析するためのパーソナル・バリュー

  5. 京都・嵐山の常寂光寺の紅葉がおすすめ

  6. 情熱大陸プロデューサーの「仕事で成功するための」思考法