SAKE DIPLOMA認定試験2018を受験して感じたこと

8月29日に(社)日本ソムリエ協会が実施するSAKE DIPLOMA認定試験の一次試験を受けてきました。この記事が公開される頃には試験結果が公表されていることでしょう(9/6追記:一次試験は無事通過しました)。そもそも、日本酒と関係の無い仕事をしている私がなぜこの試験を受けようと思ったのか。それは最近、日本酒を飲む機会が増え、そこで今後の日本酒の高い可能性を感じたからです。統計によれば日本酒の消費量は年々減っているようですが、今後十数年で消費量は増えていくのではないかと考えています。

その理由として、日本酒の消費者層の若年化が挙げられます。街の日本酒バルに行けば男女問わず20代前半の若者たちで溢れかえっています。特に女性が多いのが特徴ではないでしょうか。もうひとつの理由は訪日外国人が日本酒を楽しむシーンが増えている点です。日本酒の海外輸出量が年々増えているように、外国人は日本酒に興味を持ち始めています。そして本場・日本に訪れた際は日本酒を飲みたいと考えるでしょう。

このような日本酒シーンの変化を見て、今後日本酒に関わる仕事をしたいと考えSAKE DIPLOMA認定試験を受けることにしました。仮に試験に落ちたとしても今回勉強したことは今後必ず役に立つと感じています。

難易度が格段に上がった2018年

さて今年のSAKE DIPLOMA認定試験を受けてきた印象をお伝えします。おそらく多くの受験者が感じたと思いますが、昨年(第1回)の試験内容とは全く質の異なるものでした。第1回は教本に忠実に勉強し基本を押さえれば多くの受験者が90点以上獲得できたと思われます。しかし、今回は基本だけでは半分も解答できないような問題が多かったと感じます。

例えば酒造好適米の交配品種を選ぶ問題であれば、前回は山田錦のような主要品種が対象でしたが今回は吟風など主流ではない品種が選ばれています。また五百万石の交配品種のように重要度の低い問題も出ていました。さらに兵庫県の特A-a地区の名称を選ぶ問題に関しても、全ての地区名を把握していないと答えられない問題が入っていました。

そして今回最も大きな違いを感じたのは年号問題の増加です。全100問のうち確実に10問以上は出題されていました。それも主要なイベントではなく、細かいイベントの年号を答えさせる問題が多かったと思われます。また、昨年は「江戸時代」とさえ覚えていればよかったのが、今回は「江戸時代後期」と覚えていなければ答えられなくなっていました。おそらくこの年号問題で苦しめられた受験者が今年はめちゃくちゃ多かったと考えます。

CBT方式の弊害

なぜこのように難易度が上がってしまったのでしょうか。まず考えられるのは前回の問題の正答率が非常に高かったから、つまり難易度が低すぎたからだと考えられます。私自身も昨年の問題は簡単すぎると感じています。

もうひとつの理由は今回から導入されたCBT方式のよるものだと考えます。CBT方式の場合、従来のペーパー統一テストよりも作成する問題数を増やさなければいけません。問題数を増やすには従来よりも深い知識を必要とする問題や重箱の隅をつつくような問題を加える必要があります。おそらくここに出題者の意図は無く、ただ単に問題数を増やすためだけに難易度の高い問題が増えたのだと考えます。

正直、CBT方式導入による問題の変化を見て、問題の「質」が落ちたと感じました。本来であればSAKE DIPLOMAという資格の主旨にあった問題を出題すべきだと思うのですが、今回に関してはこの主旨とは関係のない問題が多すぎました。「この問題を答えさせる意図は何なのか」と考えても?マークがつくような問題ばかりでした。残念です。

2019年受験に向けて

問題の質は落ちましたが、この試験に合格しなければSAKE DIPLOMAとして認定されません。そこで来年以降にSAKE DIPLOMAを受験する予定の人に向けて簡単なアドバイスをお伝えします。

おそらく来年以降も年号問題は多いと予想できますので教本の掲載情報を年号を軸に整理する必要があります。それも主要なイベントだけでなく、酒米の交配年と登録年、酵母の開発年など細かなところまで気を配りましょう。「もし自分が出題者なら、こんないやらしい問題を作る」と思いながら整理するとよいのではないでしょうか。

あとは焼酎に関する情報をしっかり整理しましょう。受験者の中には焼酎問題を捨てている人が結構多いのですが、焼酎に関する問題は意外に数が多く、しかも日本酒と異なり基本的な問題が多いからです。焼酎問題を全問正解するだけでだいぶ楽になると思われます。

以上、今回受けたSAKE DIPLOMAに関してお伝えしました。今回一次試験に受かり二次試験に臨む人も来年再挑戦する人も一緒に日本酒を盛り上げていきましょう。

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