出生前に父親を特定する「出生前親子鑑定」とは

母親のお腹の中にいる胎児の父親が誰なのか。従来、これを知るためには出生後に子供のDNAと父親のDNAを比較する必要がありました。しかし、この方法であると既に子供は生まれてしまっているわけですので、仮に他の父親の子供だと分かったとしても根本的な問題の解決にはならず、かえってその後の夫婦関係、親子関係がギクシャクすることになり、子供の養育にも大きな影響を与えると考えられます。

しかし最近はバイオテクノロジーの発展により、出生前、つまり子供が母親の体内にいる間に父親が誰なのか鑑定することが可能になりました。今回はこの「出生前親子鑑定」をご紹介しようと思います。

法的中絶期限の前に父親を特定できる

この「出生前親子鑑定」の優れている点は、妊娠8週目〜10週目から診断が可能であること。仮にお腹の中の子供が他の男性の子供だとわかった場合でも、妊娠22週目を超えてしまうと合法的な中絶が不可能となります。しかし、今回の出生前親子鑑定であれば10週目程度から診断可能で、2週間以内に診断結果が出るため合法中絶期間に十分間に合います。

なぜこのような鑑定が可能になったのでしょうか。実は母体内には胎児のDNAが約10%流れていることが分かり、そのDNA配列を解析することで男性のDNAと照合し判定することができるようになったのだとか。ちなみに男性のDNAは、その男性に一切気づかれずに採取可能です。一般的には口内の粘膜細胞を採取する必要があったのですが、最近ではその男性が使用した紙コップや歯ブラシ、毛髪でも鑑定が可能です。つまり、この鑑定方法であれば女性にとっても男性にとっても負担なく鑑定ができるようになります。

意外と需要が多い出生前親子鑑定

妊娠したのかどうかは男性側では判断することができません。最初に気づくのは女性本人ですし、仮に男性が女性の妊娠に気づいたとしても、通常は自分の子供だと判断するでしょう。まさか他の男性の子供だとは夢にも思わないですよね。しかし、女性が複数の男性と避妊せずに性交渉を行っている可能性は決して低くなく、実際この出生前親子鑑定を利用する女性が増えており、ある鑑定機関によると月に70件程度の実績があるのだとか。15〜20万という鑑定価格も負担しやすく受け入れられているのだと思われます。

この鑑定方法によって女性は特定の男性の子供を安心して出産することができます。万が一、他の男性の子供だと判った場合は22週以内に中絶することも可能ですし、出産を判断した場合でも相手の男性に対して法的な交渉を行うことも可能になるでしょう。ただ一方で、この鑑定方法が普及することで避妊しない安易な性交渉と、安易な中絶が増えるのではないかと危惧されています。倫理的な問題はこれから解決すべきことではあるのですが、女性にとって妊娠・出産は非常に負担の重いイベントですので、この鑑定方法は現実的な視点で見れば評価されるのではないでしょうか。

インターネットで申し込みできる「出生前親子鑑定」サービス

既にインターネットで申し込みできるサービスがあるようですので調べてみました。気軽に利用できる反面、鑑定結果次第では人生に大きな影響を与えることですので、申込先の信頼性もチェックは怠らないようにしましょう。

DNA JAPAN株式会社

http://dna.jpn.com/page20.html

  • 費用:154,000円〜
  • 送料無料

法科学鑑定研究所 株式会社

http://alfs-inc.com/DNA/011.htm

  • 費用:168,000円〜
  • 送料無料

株式会社SeeDNA法医学研究所

https://seedna.co.jp/

  • 費用:159,000円〜
  • 裁判用法的DNA鑑定も可能

 NIKKEI STYLE

関連記事

  1. 【Amazon Alexa】スキル一覧(ショッピング編)

  2. 自動車整備士の現状とこれから

  3. 大学生がよく利用するSNS

  4. 金融機関で導入が進むRPAってなに?

  5. 京都・五山の送り火2018 おすすめ鑑賞スポット

  6. 時価総額が1000億円を超えるバイオベンチャー企業