Zenlogicの高負荷障害を体験して思うこと

6月19日からファーストサーバ社のレンタルサーバ「Zenlogic」で一部のサーバが高負荷障害を発生し、このブログを書いている現在(7月9日)においても未だ障害は回復していない状態です。当社はZenlogicの再販パートナーでもあるため、一部のお客様に迷惑をおかけしている状況です。当社としては早急にZenlogicから他のサーバにデータを移設することを前提に準備を進めてまいります。

さて、今回のZenlogicの被害がどの程度なのかツイッター等SNSで確認していたのですが、意外にも大手企業が使用していたりしてその影響範囲の広さに驚いています。特にエレコムのような大企業がZenlogicのようなレンタルサーバを利用していたということが意外でした。また歌舞伎座など有名商業施設のサイトもダウンしているようです。技術的な課題を抱えるZenlogicですが、営業力は素晴らしいものを持っているなと感じています。

DNSサーバとウェブサーバは分けましょう

今回のような長期の障害が発生した場合、企業はどのような対応を行えばよいのでしょうか。一番手っ取り早いのは新規サーバを借りて、そこにデータを移設することです。データ移設後、DNSの設定を行えば今までと同じように閲覧できるようになるでしょう。ただし、ここで問題があります。ZenlogicのDNSサーバを使用していると移設が完了しないのです。簡単に言うと、移設先のサーバとウェブサイトのURLを結びつけることができないため、結局何も状況は変わらない(ウェブサイトが閲覧できない)のです。このような問題が発生しますので、レンタルサーバ会社のDNSを利用している人はリスク回避のために別会社のDNSサーバを利用したほうがよいでしょう。

サーバは金額だけで判断しない

もうひとつ言えることは、共用レンタルサーバは何だかんだ言って障害のリスクが高いということです。サーバというものは、基本お金がたくさんある会社ほど安定した基盤を用意できます。Googleのサーバがほとんどダウンしないのはサーバ運用に莫大な予算(直近では2500億円以上)を割いているためです。予算がたくさんあるということは、それだけ高度な設備を整えることができ、また優秀なエンジニアも雇用できるわけですので技術的な側面に置いても安心できます。このことから、もしお金に余裕がある場合は共用レンタルサーバではなく、AWSやGoogle Cloudなど大企業が提供しているサーバを利用したほうがよいでしょう。特にECサイトなど24時間稼働が当たり前のサービスを運営している場合は、障害によって被る被害を考えればAWSを利用する方が結局安く済むと思われます。

まあ一言で言ってしまえば、ケチればそれだけリスクが高まるのがサーバ、です。サーバが止まればどんなに優れたサービスも稼働しません。当社もお客様の予算に合わせてレンタルサーバを提案していますが、本音を言えば全てのお客様にAWSなど安定したサービスを提案したいのです。今後、新たにウェブサービスの展開を考えている皆さん、本当にそのサーバでよいのかよく考えましょう。もし、よく分からなかったら当社のようなサーバに強い会社に相談してください。


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