ガンジス川には基準値23倍の大腸菌がいるってさ

長澤まさみファンであれば知っていると思います。『ガンジス河でバタフライ』という映画。この作品で一番印象強いシーンは何といっても長澤まさみがガンジス川に飛び込むシーンです。正直、この頃でさえ、こんな汚れた川によく飛び込むな〜と思っていたのですが、今は当時よりもさらに酷い状態になっているようです。

ガンジス川は下水道状態

5月2日の日本経済新聞の社会面に「ガンジス川沐浴『危険』」というタイトルの記事が掲載されていました。何が危険なのか。昨年、インド政府がガンジス川の水質を調査したところ、何と基準値の23倍という「ふん便性大腸菌」が検出されたのです。通常は100ml当たり500個程度なのですが、ガンジス川(バラナシ)では4500個から10,000個の大腸菌が!。これだけ大腸菌がいると知ってしまうと川に近づくことさえ怖くなりまよね。

このように基準値を大幅に越える大腸菌が生まれる原因は何なのでしょうか。最も大きな原因は、ガンジス川の流域人口が増えたこと。最近、フィリピンの有名なビーチリゾートであるボラカイ島が閉鎖されたのは皆さんご存知だと思います。有名になったリゾートに多くのホテルが建設され、そこで生まれる生活排水が下水処理されずに海に流れ込み、環境に甚大な影響を与えているんだとか。ガンジス川もまさに同じような状態だと思われます。

世界各国からの旅行者が増え、インドで最も有名な観光スポットであるガンジス川には誰もが訪れることでしょう。当然、その場合は川沿いの宿泊施設や飲食店を利用します。利用者が多ければ多いほど生活排水は増えます。また、人口が増えることで産業廃液も増えます。さらにインドでは川岸で火葬された遺体や遺灰も流れています。このような原因が重なり、すでに地元の排水処理能力の4倍の生活排水が生まれているようです。

とはいっても、現地人にとっては「聖なる川」

恐らくインドの人々もガンジス川の汚染がひどくなっていることには気づいているでしょう。だって、昔からずっと習慣として沐浴しているわけですので、水質の変化には誰より敏感だと思います。でも彼らは信仰上、どれだけ汚染されていてもガンジス川は「聖なる川」であって、その水は聖水なのです。今もこれからも。

沐浴を禁止することができないのであれば、ガンジス川に流入する排水を何とかするしかありません。実は日本政府はバラナシで大型下水処理施設の建設や下水管の整備を支援しているのです。ただ、現状を見るとこの支援だけでは追いついていないようですね。今後はインド政府と各国が連携しながら下水処理施設の建設が進んでいくでしょう。また企業にとっても大きなビジネスチャンスになりそうです。

幸い僕はガンジス川を現地で見たことはないのですが、一度は見たいと思っていました。しかし、こんなニュースを知ってしまうと少し興味が薄れてしまいます。もし川辺ではねた水が口に入ったらどうしよう、とかどうしようもないことを考えてしまいます。行くとしても、もう少し川が綺麗になってからかな。まあでも、ガンジス川と比べたら日本の河川は本当に綺麗ですよね。

 日本経済新聞 「ガンジス川の沐浴「危険」 汚染深刻と地元紙警鐘 」

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