EC市場のおいてBtoB分野が最も市場規模が大きいことは分かっていましたが、まさか317兆円もあるとは。BtoCの市場規模が約16兆5000億円ですので約20倍の規模があることが分かります。もちろん対個人よりも対法人の方が売上単価が大きいため、仮に同じ物流量があったとしてもBtoBの方が規模は大きくなります。最近当社には地方の中小規模メーカーからのお問い合わせが多く、今まで中間業者(卸)を通していた自社商品をダイレクト販売したいというニーズが高まっていると考えられます。また、Amazonが法人向けビジネスを展開していることも市場規模が拡大している要因だと考えられます。
今回はそんなBtoB-ECの市場規模をご紹介します。
日本のBtoB-EC市場規模
下のグラフは2013年から2017年までの日本のBtoB-EC市場の市場規模とEC化率を表したものです。市場規模は2013年から2016年までは1年に約10兆円ずつ伸びていたのですが、2016年から2017年にかけては約25兆円も伸びています。2017年はAmazonが法人向けサービス「Amazon Business」に参入した年でもありますので、その影響があるのかもしれません。一方、EC化率に関しては市場規模よりも大きな伸びはありません。毎年1%ずつ伸びている程度でしょうか。まだまだ参入余地の大きいBtoB-EC市場だと考えていたのですが、実際にはすでに約30%もEC化されていたのですね。今後のEC化率の変化に関しては注目していきたいと思います。