スマホで買い物する人が35%に上昇

先月の25日に経済産業省は「平成29年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」の実施調査結果をリリースしました。この調査では国内の最新EC事情が把握できます。そこで今回から何回かに分けて、調査結果の中から特に気になる情報をピックアップしてご紹介します。ここで使用しているグラフ等は経済産業省の公表データを元に私にて作り直したものです。このグラフデータは自由に転用していただいて結構です。

日本のBtoC-EC市場の状態

今回はBtoCの市場動向に関してお伝えします。2017年の国内のBtoC-EC市場の規模は、16兆5054億円で前年比9.1%増となっています。また物販系のEC化率は5.79%と前年の5.43%から若干伸びています。それでは各分野別のEC市場規模の変化を簡単に説明します。

  • 物販系EC分野は8兆43億円(2016年)から8兆6008億円(2017年)に7.5%の伸び
  • サービス系分野は5兆3532億円から5兆9568億円に11.3%の伸び
  • デジタル系分野は1兆7782億円から1兆9478億円に9.5%の伸び

分野別に見ると旅行や宿泊などサービス系分野の伸びが大きいことが分かります。次に2010年から2017年までのEC市場規模及びEC化率の変化をグラフでご紹介します。順調に市場規模は大きくなっていると思いますが、若干伸び率が逓減しているようにも見えます。今後サービス分野とデジタル分野は伸びる可能性が高いと思われます。一方で物販系に関してはEC化率の低い食品系が今後どれだけ伸びるかによると考えられます。

物販ECにおけるスマホ経由の市場規模

次に物販系ECにおけるスマートフォン経由の市場規模がどのくらいあるのかご紹介します。2017年の物販系ECにおけるスマホの市場規模は4531億円増の3兆90億円で2016年よりも17.7%も増えています。これは物販系EC全体の35%に相当する金額です。この数値をどう見るのかは人それぞれですが、個人的にはまだ半分以上の人がパソコンで購入していることに驚いています。ECサイト制作業界ではスマホファーストの考えが当たり前なのですが、しばらくはPCファーストでもよいのかもしれません。

以上、2017年のBtoC-EC市場の概況をご紹介しました。正直、印象深い数字ではありませんでした。前述しましたが、BtoC-ECに関しては食品系の大きな伸びがない限り、今後の伸び率は下がっていると思われます。一方でBtoBやCtoC、越境ECに関しては高い伸び率が期待できそうです。これに関してはまた後日ご紹介しようと思います。

 経済産業省『平成29年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)』

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