日本最南端の日本酒。沖縄の泰石酒造

日本酒で有名な地域といえば新潟や秋田などの寒い地域や、兵庫や岡山などの米処をイメージする人が多いと思います。確かに私自身が日本全国の酒蔵を調べたところ、東北地方や北陸地方、中国地方に酒蔵が多いと感じました。そして西に行けば行くほど、南下すればするほど日本酒ではなく焼酎を製造する酒蔵が増えていきます。だから、まさか沖縄に日本酒を造る酒蔵は存在しないだろうと思っていました。ところが、沖縄にも日本酒が存在したのです。その日本酒を造っているのが泰石酒造。今回はこの日本最南端の酒蔵をご紹介します。

なぜ、沖縄で日本酒が造れるのか

ここからは泰石酒造のウェブサイトに掲載されている情報を元にご紹介します。前述したように、一般的な日本酒造りは寒い時期にピークを迎えます。これを「寒造り」といいます。この時期に一年分の日本酒をまとめて仕込みます。しかし、沖縄の場合はそもそも寒い時期が少ないため寒造りには向いていません。そこで導入したのが「四季醸造方式」と言われるものです。

四季醸造はその名の通り、一年を通して酒造りを行なうもの。だから、春夏秋冬それぞれの季節に合わせた日本酒が楽しめます。経営面のメリットも大きく、一年中生産できるため安定した出荷量を確保できます。日本で最も有名な日本酒・獺祭を造る旭酒造も四季醸造を行っているため、あのような安定した出荷量を確保でき海外にまで輸出できるのです。また、四季醸造は寒造りよりも仕込みの回数が増えるため人材の成長も早くなります。

ただし、四季醸造を行なうためには設備が重要です。実際、四季醸造を行っているのは月桂冠のような大手メーカーが多いのです。そこで泰石酒造は長崎県の「黎明酒造」から技術提携を受け四季醸造を実現しました。

技術があれば、沖縄でも日本酒が造れる

泰石酒造を創業したのは安田繁史氏です。彼は現在の岩手大学で農芸化学を学び、約50年前に沖縄の地で酒造りをスタートしました。彼は根っからの技術者で職人気質を持っていたため不可能という言葉を嫌ったのでしょう。誰もが無理だと考えていた沖縄での日本酒造りに挑戦し見事に「沖縄の日本酒」を実現させました。

日本酒造りに大切なのは米・水・人と言われます。酒蔵のホームページを見れば分かりますが、多くの酒蔵でこの三つの要素を取り上げています。この中で最も重要なのが「人=技術」です。日本酒はワインと比較されることが多いのですが、ワインよりも技術的要素が強い「技術のお酒」と捉えられています。ワインは葡萄を作るテロワール(土壌・気候)でほぼ味が決まると言っても過言ではないでしょう。しかし、日本酒の場合は製造技術によって大きく味が変わります。同じ酒米を使っても酒蔵によって味わいが異なるのはこのためです。また、この味わいを決めるために杜氏が存在しています。泰石酒造も沖縄の日本酒を実現するためにこの「人=技術」を最も大切にしています。

沖縄の日本酒を飲んでみよう

では、泰石酒造の日本酒をご紹介します。この酒蔵で造られている日本酒は「黎明」という銘柄で販売されています。この名称は四季醸造の技術提携を受けた黎明酒造が元になっていると思われます。種類は純米吟醸酒と本醸造酒の2つ。私自身は純米吟醸を飲んだことがあるのですが、沖縄らしいフルーティーさが特徴だと思います。ちなみに酒米はレイホウを使用しています。

この日本酒の購入はインターネットがお薦めです。なぜなら、近所の酒屋ではあまり置かれていないからです。私が住む京都でも何軒が酒屋めぐりをしましたが、置いてある酒屋は一軒もありませんでした。また楽天市場でも1店しかありません。だから、泰石酒造のホームページから直接購入しましょう。品質管理面でもこれがベストだと思います。ぜひ購入して楽しんでみてください。そして、沖縄に行ったときは泰石酒造を見学しましょう。

 沖縄県うるま市の蔵元・泰石酒造

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