フリーランス向け業務委託契約書、秘密保持契約書のテンプレート

ビジネス

ランサーズやクラウドワークスなどクラウドソーシングサービスを利用して、個人が企業から業務を請け負うケースが増えてきました。元々フリーランスとして働いていた人はもちろん、副業OKの企業で働いている従業員が自分の特技を生かして副収入を得ることも増えているようです。2016年の経済産業省「働き方改革に関する企業の実態調査」によると、フリーランスを活用している企業は18.9%で、今後活用を検討している企業を含めると50%以上がフリーランス活用に前向きな回答となっています。今後働き手が少なくなる中で、フリーランスの存在は無視できなくなると考えられます。

しかし一方でフリーランスを活用するには相当のリスクがあることも認識する必要があります。前出の調査結果によると、フリーランス活用の障壁として「費用対効果が不明」とした企業が28.2%あり、次いで「技術・ノウハウ・機密情報等の流出懸念」が23.3%あります。今後フリーランスとして活動する皆さんは、企業がこのような懸念を抱いていることを認識し、この懸念を払拭するような取り組みを行なう必要があると思います。

契約書がフリーランスを守る

当たり前のことですが相手が企業であっても個人であっても案件ごとに契約書を交わすことが大切です。契約書を交わすことが面倒だと考えているフリーランスが多いのですが、契約書はフリーランス自身を守ってくれる大切な書類です。当社も外注先としてフリーランスのデザイナーに依頼することがありますが、フリーランスから契約書を交わすことを打診されることはほとんどなく、当社が発行した契約書をそのまま交わしています。

企業は自社に有利な条件を生むために契約書を発行しているわけですので、何も確認せず判を押すことは不利な契約を無条件で交わすようなもの。必ず内容を確認し少しでも自分に有利な条件になるように書き換える、もしくは自分で用意した契約書を企業に渡し検討してもらうようにしましょう。発注側の企業の方が立場が上だから従うしか無い、という安易な判断は自身の立場を不利にするだけです

ただし、フリーランス全員に法律の知識があるわけではありません。商工会議所のような団体に属している場合は無料で契約書を見てもらう機会がありますが、そうでない場合は自分で契約書を作成したり、検証したりする必要があります。今回はそんなフリーランスの方に向けて、「業務委託契約書」と「秘密保持契約書」のテンプレートを提供します。秘密保持契約書は発行者が有利になるように作成していますので、フリーランスの方が自分で契約書を発行する場合にご利用ください。

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伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

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