元外資系コンサルが造る洋食に合わせる日本酒

皆さん、日本酒にはどんな料理を合わせて楽しみますか?たぶん多くの人が和食だと答えるでしょう。私自身も日本酒を飲むシーンでは和食が中心です。今まで日本酒は主に日本国内だけで飲まれていたため、和食とのマリアージュだけ考えれば良かったのです。しかし、昨今は世界各国に日本酒が輸出され世界の食卓で楽しまれるようになりました。このような状況になった時考えることは、果たして日本酒と世界の料理(ここでは洋食と言います)と相性が良いのかどうかということ。

料理とのマリアージュという点で日本酒より一歩進んでいるのがワインです。ワインはフランス料理、イタリア料理だけでなく、最近では和食料理やお鮨屋さん、中華レストランでも楽しむことができます。なぜこれだけワインが幅広い料理に合わせられるかといえば赤ワインと白ワインの2つがあるからです。例えばデミグラスソースがかかったハンバーグを食べる場合、そこに日本酒を合わせることはできません。なぜなら、ソースの味が勝ってしまい日本酒の味わいが消えるからです。一方赤ワインはタンニンがしっかり効いていて、味わいも濃厚なためソースにも負けず良い相性が生まれます。

日本酒をワインで例えると白ワインオンリー。白ワインに合う料理もたくさんありますが、世界という視点で見ると合わせられる料理は限定されるでしょう。お米を原料としているため味わいを深めるには限界があると思いますが、今後日本酒を洋食と一緒に楽しむためには何らかの取り組みが必要です。ところが、既にこの問題に気づき新たな日本酒造りを進めている日本人がいました。今回はその日本人と彼の造る日本酒をご紹介します。

オーク樽熟成の日本酒

洋食とのマリアージュを考えて造られた日本酒「ORBIA(オルビア)」を考えたのは株式会社WAKAZEの代表・稲川琢磨氏。彼は慶應義塾大学大学院理工学研究科を修了し、在学中はフランス政府の奨学金給費生として2年間パリに留学しました。その後、外資系コンサルティングファームで経験を積み、2016年に独立し同社を設立。本社は山形県鶴岡市にあります。鶴岡といえば酒どころとして有名ですよね。事業内容は単なる日本酒製造ではなく「新しいコンセプトの日本酒の開発」とウェブサイトに記載されています。彼が考える新しいコンセプトとは何なのでしょうか。

同社が開発した日本酒は主に2つあります。ひとつはスパイスやハーブを効かせた「FONIA(フォニア)」というシリーズ。もうひとつはしっかりボディを持つオーク樽熟成の「ORBIA(オルビア)」。いずれも魚料理や肉料理との相性を考え開発されたものです。特に私が気になったのはオーク樽熟成の日本酒です。従来の日本酒と肉料理が合わせにくい理由は、肉料理の脂分の多さと味付けの濃厚さにありました。この課題を解決するために彼が出した答えは酸と甘味で強いボディを出し、オーク樽で香りを豊かにすること。そして日本酒の個性を強めました。その結果、バルサミコソースを使ったポークソテーにも合わせられるほどの日本酒ができたんだとか。驚いたのは酸味が通常の日本酒の10倍ながら日本酒度は-36というスペック。もはや従来の日本酒好きには想像できない味わいでしょう。

この日本酒はまだ国内での認知度は低いものの、すでにパリや香港など海外で楽しめるお店が増えています。日本では東京と山形のレストランに出されているようです。しかもそのほとんどが洋食レストランです。面白いですよね。オンラインでも販売していますので興味がある人は購入してみてはいかがでしょうか。

 株式会社WAKAZE

 WAKAZEオンラインストア

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