働きやすくて、生産性も高い企業

昨年から各企業は働き方改革として様々な取り組みを行っています。この「働きやすさ」という物差しは既存社員の人材流出や人材採用において過去に例がないほど重要な基準になりつつあります。そのことは経営者も理解していると考えられますが、いざ自社で働きやすい職場を実現しようとしても、何から手を付けてよいのか分からない。そんな経営者(特に中小企業)が多いと思います。そこで今回は先日厚生労働省が発表した「働きやすく生産性の高い企業・職場表彰」から各企業の取り組みをご紹介します。大切なのはただ働きやすいだけでなく、生産性が高いということです。残業時間を減らすことで逆に売上が落ちてしまっては本末転倒です。業績は維持もしくは向上しつつ、社員の働きやすさも向上させる。働きやすさと生産性向上を両立させることを意識する必要があります。

働きやすくて、生産性も高い企業

大企業部門

三井住友海上火災保険株式会社 業務効率化のためにRPA(ロボットによる業務自動化)やエクセルVBAを活用し、月1,200時間の労働時間削減を実現。また、原則19時前退社ルールを設定したり在宅勤務を推進するなど特に女性社員を意識した取り組みを強化。
株式会社丸井グループ 労働時間削減のため50通りの就業パターンによるシフトを用意し、各店舗で最適な組み合わせでシフトを運用。また従業員の職種変更を促しグループ企業間で柔軟に人材を活用したり、男性社員の育児休業制度取得を推進。
西武ガス株式会社 社内で「しごとRe:フォーム推進活動」を掲げ全社一丸となって業務プロセスの見直しを推進し、時間外労働時間を平成23年からの5年間で約25%削減。その他、女性管理職の増加や育児休業後の100%復帰を実現。
株式会社北都銀行 「企業内大学」や「ほっくん塾」の開催、女性社員を対象にした育成や次世代リーダー研修を充実。また育児のために離職しパートとして復職したパート社員を、管理職に昇進できる人事制度を構築。
株式会社ビューカード 社員アンケートを実施し、その結果から業務上の課題を明らかにし、迅速に課題解決に着手。ゲーム感覚で仕事に取り組んだり、残業削減に取り組んだりすることで職場環境の改善を実施。
太陽生命保険株式会社 業界初の「65歳定年制度および70歳まで働ける継続雇用制度」を導入。退職年金の支給開始年齢を60歳から65歳に変更し、10年保障期間付終身年金を実現。

中小企業部門

株式会社横井製作所 成形機の自動化やオートストッカーの導入など設備投資を行い、作業の大幅な効率化を実現。また他社メーカーと共同で独自材料などを開発し、同社ならではの高付加価値製品を実現し生産性を向上。女性社員約7割、過去5年間は女性の出産による離職ゼロ。
株式会社かんきょう 社員一人ひとりに業務改善にかかる提案書を作成してもらうことで、全員で経営に参加する意識を高めた。非正規社員に対しても正規雇用社員と同等の待遇にして労働意欲の向上につなげた。またIT化を導入し、移動時間を短縮化。
日鉄住金工材株式会社 労働者個人の幸せの「見える化」により労働者がお互いを支え合う環境を実現し、仕事を平準化し生産性を向上。また、見える化により各労働者が休暇を取りやすい環境を実現。
株式会社Waris 育児・介護中の社員やパラレルワーカーが働きやすい環境を整えることで、従業員満足度を向上させたり優秀人材の獲得につなげた。また、日本初の総合職系フリーランス女性向けウェブメディアをリリース。
株式会社エス・アイ 自由出勤制度や全社員に1分きざみの時間給制度を導入し、多様な人材が働きやすい環境を実現。また個人実績による賃金確定システムによって、多様な働き方でも平等な評価を得られる仕組みを導入している。

 厚生労働省「働きやすく生産性の高い企業・職場表彰」

関連記事

  1. 働きやすさ偏差値の高い企業

  2. 遂にPiTaPa後払いがJR西日本で使えるようになるぞ

  3. 優れた日本酒を造る酒米の特性

  4. まだ間に合う!祇園祭2018に予約できるホテル

  5. 説得力のあるビジネス文章を書きたいあなたへ

  6. スノーピークから学ぶ「好きなことだけ」を仕事にする経営