何をしたらいいの?無期転換雇用に向けた準備って。

前回は有期契約社員の無期転換がどのようなもので、それによって会社にどのような影響を及ぼすのかご紹介しました。今回は実際に無期転換する場合、それまでにどのような準備を進めていけばよいのかご紹介します。

無期転換への準備

実際に無期転換の手続き進める前に、社内の状況を調査することが大切です。

有期契約社員全員の現状を把握する

自社に在籍する有期契約社員(パート、アルバイト、契約社員、嘱託社員など)の氏名を把握し、それぞれの初回契約日、契約期間、更新回数、勤続年数(特に平成25年4月1日以降の更新状況)、無期転換権の発生時期などをExcelなどを使ってリスト化しましょう。まずは全体を把握することが大切です。さらに、雇用している有期契約社員の中の仕事内容や評価を把握し、無期転換後に同様に業務をしてもらうのか、仕事に幅を持たせるべきか考えておきましょう。そのためには所属する部署の責任者へのヒアリングも必要です。

就業規則の内容を精査する

今後、有期契約社員を雇用する場合は必ず無期転換の話が出てきますので、今までの有期契約雇用の就業規則を見直す必要があります。面倒だとは思いますが、いずれ必須の作業になりますので早めに手を付けたほうがよいでしょう。

有期契約社員の雇用状態を把握する

要は会社側が現在の有期契約社員を無期転換させたいのか雇止めしたいのか判断することが必要です。評価の高い社員は無期転換させてでも雇い続ける方がよいでしょうし、評価が低い場合は雇止めすることも検討すべきです。

有期契約社員の雇用方針を決める

今後は今までのように一時的な人員補充として気軽に有期契約社員を雇うことが難しくなります。そこで、会社として今後どのように有期契約社員を雇っていくのか、活用していくのかを決める必要があります。特に重要なのが、有期契約社員を必ず無期転換させる必要がない、ということを認識しておく必要があります。無期転換させず全員を5年に達する前に雇止めすれば無期転換の話は全く関係ありません。これは法に触れることではありませんので、そうならそうと方針を決めるべきです。

無期転換社員を受け入れるのであれば、そのために社内体制を準備する必要があります。当然、有期契約社員の中には非常に優秀な人もいますので、雇止めせず継続して働いてもらいたい考えもあります。しかし、そのためには彼らが活躍できる体制を整える必要があります。場合によっては正社員への登用を行うことを選択肢のひとつとして持ってもよいのでは。有期契約社員の中には諸事情があり正社員として働けない人もいますが、現在は働き方改革の影響で正社員の労働環境も改善されていますので、正社員登用を薦めれば意外とすんなり正社員になる有期契約社員も出てくると思われます。

今回の無期転換によって人事部の業務は増えていくと思いますが、逆に言うと無期転換をうまく活用することで、会社のパフォーマンスを向上させる良い機会にもなり、会社によって差が出てくると思われます。無期転換社員に対して誠実な対応をする会社には、それを評価する優秀な有期契約社員が集まるはずです。そしてその優秀な有期契約社員を将来正社員化することもできるわけです。つまり、今回の無期転換の話は今後の人材採用に直結していると考えます。しばらく残業が続くと思いますが、人事部の皆さん、頑張ってください。

無期転換申込書の事例

厚生労働省が「無期転換申込書」の作成事例をアップしていますので、見本にして自社専用の申込書フォーマットを作成しておきましょう。また会社から社員に渡す「受領通知書」も作成しておくほうがよいでしょう。

厚生労働省の参考様式を見る

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