認知症の人への接し方

先日、認知症あんしんサポーター講座を受講してきました。今後増えるであろう認知症の人に対して、私たちはどのように接していけばよいのか。接するためにどのような知識が必要なのか。約2時間の講座でしたが多くのことを学べましたので、要点をご紹介しようと思います。

そもそも認知症ってなに?

まずは認知症に対する正しい知識を持ちましょう。大切なことは、認知症は「病気」だということです。よく老化に伴い発症するものだと捉える人がいますが、それは違います。認知症は、様々な原因で脳の細胞が死んだり、働きが悪くなるために障害が起こり、生活する上で支障のでる状態です。つまり、老人になれば誰でもなるものでもなく、逆に年齢は関係なく誰でも罹る可能性のある病気だと言えます。

それでは認知症になるとどのような症状が現れるのでしょうか。認知症は中核症状といって、病気により脳の機能が損なわれることによっておこる障害です。主に記憶障害、見当識障害、実行機能障害、判断能力の低下といった症状が出ます。

記憶障害

過去に体験した一部ではなく、その「すべて」を忘れてしまう障害

見当識障害

時間や場所、人がわからなくなる障害

実行機能障害

料理など手順をふむ作業ができなくなる障害

判断能力の低下

考えるスピードが遅くなる障害

特に有名な認知症は「アルツハイマー型認知症」です。これは脳細胞そのものが減少し脳が萎縮するものです。現在の医療では完治することはできませんが、進行を遅らせる効果のある医薬品はあります。もうひとつが「脳血管性認知症」です。これは脳の血管の病気で、血流が阻害されることによって起こります。代表的な病名は脳梗塞、脳出血があります。もし皆さんの中で、心当たりのある症状があると思ったら、まずは病院に行きましょう。

認知症患者の行動には理由がある

前述した中核症状によって出る心の反応を周辺症状(行動・心理症状)といいます。身体的、精神的、環境的に以下の症状が出ると言われています。

  • 徘徊
  • 不安
  • 妄想
  • 焦燥
  • 多動
  • 帰宅欲求
  • 猜疑心
  • 興奮
  • 暴力
  • 異食

例えば「妄想」は記憶障害のひとつですが、いつも入っている引き出しの中に自分の財布が無いとします。その場合、周囲の人は認知症の人に対して「どうせ他の場所に置いてきたんでしょ」とか、場合によっては「しっかりしてよ」と本人を責めたりします。しかし妄想症状を持つ認知症の人は「自分は必ずこの引き出しの中に入れた」「きっと誰かが私の財布を盗んだんだ」と考えます。傍から見たらただのボケにしか見えないでしょうが、認知症の人にとってはこれが自分で導き出した答えで、理由のある行動です。

要は認知症の人は、自分が認知症だと思っていません(当たり前ですが)。だから自分の言動(「誰かが盗んだ」と思う妄想)は普通のことだと考えます。この普通の言動を他の人に責められたらカチンときませんか?だから周囲の人はすぐに認知症の人を責めるのではなく、まずはその言動を認めてあげることが必要です。認知症の彼らにも自尊心があります。絶対にやってはいけないことは彼らの自尊心を傷つけるような行動です。まずは一人の人間として当たり前の接し方をする。そして、その言動を修正するためのアドバイスやサポートをしてあげる。これが認知症の人に接するときのポイントです。

今後は自分の両親だけでなく、もしかしたら兄弟姉妹も認知症になるかもしれません。会社の部下が若年性認知症に罹ることだってありえます。そして自分自身が認知症になる可能性も十分にありえます。そんな時、他人を傷つけないように、自分自身が傷つかないように正しい認知症の知識を持つことが大切だと感じました。

もし認知症に関する正しい知識を得たい場合は「認知症あんしんサポーター講座」の受講をオススメします。受講が修了すると、オレンジリングが貰えます。

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