SEの労働時間を短くする方法

前々回の記事では日米エンジニアの働き方の違いについてご紹介しました。今回は米国以外の国(フランスとドイツ)と比較をご紹介します。本記事を参考にしたのは10月11日付の日本経済新聞・朝刊の経済学コラムです。フランスとドイツのSEの働き方から日本のSEの労働時間を短くするヒントが見えてきました。

フランスとドイツのSEは残業がほぼゼロ

本記事のSEは組み込みSEと限定されています。このSEに関して日本、フランス、ドイツの3カ国の週労働時間比較がありましたので、まずはそのデータを見てください。

  • フランスのSEは40時間以下が80%以上で、51時間以上はゼロ
  • ドイツのSEは40時間以下が90%以上で、51時間以上はゼロ
  • 日本のSEは41時間から50時間以下が70%以上で、40時間以下は10%以下

この数値を見ればわかるように、フランスとドイツは日本と比較して労働時間が短いのが特徴です。日本は40時間以下が10%以下なのに51時間以上が約20%も存在します。ちなみにフランスとドイツで週に51時間以上働く人は皆無です。また両国のSEは日本と比較して、自分の能力に自信を持ち、社会に貢献していると自負している割合が高く、仕事に対する満足感が高くなっています。もちろん日本のSEも満足感を高く持ち働いている人もいると思いますが、私が見てきたSEは承認欲求が強く、誰かに認められたいと強く思うSEが多いように感じました。おそらく日本のSEは仕事に対する満足度も低く、社内の評価に対しても不満をいだいている人が多いと考えます。

重要なのは「残業」に対する考え

なぜこのような差が生まれてしまうのでしょうか。両国の働き方に関する記述では、

ドイツの企業はマネジャーがSEの仕事やプロジェクトをしっかり管理して成果を出していました。一方フランスは個々のSEに裁量を与え、マネジャーは彼らの創意工夫をサポートすることで成果を出していました。

つまり、現場のSEではなく彼らを管理するマネジャーの役割が非常に重要だとわかります。日本のSEはどちらかと言えば受動的で与えられた仕事を黙々とこなすタイプが多いので、ドイツのようにマネジャーがしっかりと仕事を管理するやり方が向いているでしょう。いきなり裁量を与え、創意工夫しろと言われて動けるSEは日本には少ないと思われます。

彼らを管理するマネジャーにとって最も重要なことは、「残業をしたくない」という強い思いを持つことです。これはマネジャーだけでなく現場SEも同じです。日本には「残業をして当然」「残業して残業代を稼ぐ」というおかしな文化があります。まずはこのような時間に対する意識の低さを取り除きましょう。

従来残業をして成果を出した仕事を、制限時間内で成果を出す仕事に変えるには仕事の密度を高めることが必要です。それに伴い、SEのストレスも高くなります。そこで大切なのがマネジャーの存在です。今後マネジャーには現場のSEのストレスを管理するストレスマネジメントの能力が求められるでしょう。そしてストレスマネジメントを行なうためには、日頃のコミュニケーションが重要になります。コミュニケーション能力が低いマネジャーが管理すると現場のSEは一層不幸になるでしょう。コミュニケーション能力という当たり前のようで意外と持ち合わせていない能力が今後のSEの働き方の肝になりそうですね。

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