当社はECサイトの構築が強みではあるのですが、過去に採用関連の仕事をしてきたこともあり、国内の採用関連の動きや情報を定期的にウォッチするようにしています。その中でウェブサイト関連で目立ったのは、採用サイトにSSLサーバ証明書を導入した企業が急激に増えたことです。私が上場企業を中心とした1422社を対象にSSL導入率を調べた結果、全体の42.6%でSSLサーバ証明書を導入していました。ECサイトのような個人情報を扱うウェブサイトなら分かりますが、なぜ採用サイトでSSLサーバ証明書を導入しなければいけないのでしょうか。
Googleのアルゴリズム変更がきっかけ?
採用サイトにSSLを導入する一番の理由は、Googleが検索アルゴリズムを変更した際、SSLサーバ証明書をページランク決定の評価指標として優遇したことが挙げられます。またChromeという普及度の高いブラウザでSSLサーバ証明書導入サイトの評価する表示を採用したこともあるでしょう。恐らくこのような要因で、企業の情報システム部門がSSL導入範囲を広げ採用サイトにも適用したり、ウェブ制作会社が採用担当者に対して導入を促したと考えられます。ただ、SSLを導入したからといって採用活動にプラスになることはほとんど無い(SSL導入と優良人材獲得は関係ない)と思われますので、採用のためというよりは企業活動のPRとしての意味合いが強いと感じます。
採用サイトに導入するSSLサーバ証明書は無料サービスで十分
ただ大手企業の導入率が上がり始め、企業として採用サイトにもSSLサーバ証明書を導入するのが当たり前になる可能性もあります。このような中で中小企業や小規模事業者はどのようにSSLサーバ証明書を導入すればよいのでしょうか。
SSLサーバ証明書は基本有料で購入するものです。安いもので年間1,000円程度のものがあり、高いものであれば年間10万円を超えるものもあります。しかもウェブサイトにSSLサーバ証明書を導入するにはそれなりの知識が必要ですので、ウェブ制作会社など外部に作業委託することが必要です。つまり、そこそこお金が必要なわけです。でもお金をかけたからといって、人材獲得に強く影響するわけではないので、余裕の無い中小企業にとっては悩ましくもあります。
そこでオススメするのが無料のSSLサーバ証明書です。一部のレンタルサーバではこの無料SSLサーバ証明書を標準で提供していますので、これを利用すればお金も手間もかけることなく採用サイトにSSLを導入することができます。
無料SSLサーバ証明書が利用できるレンタルサーバ
今後新規でレンタルサーバを利用する場合は、次に紹介するサービスの利用をオススメします。また、既に紹介するレンタルサーバを利用している場合は無料SSLが使えるはずですので、実際に利用してみてください。ただ、注意することがあります。SSLサーバ証明書を導入するとウェブサイトのURLが変わります。SSL導入無しの場合はhttp://◯◯.co.jpとなりますが、SSL導入後はhttps://◯◯.co.jpとなりhttpの後にsが付きます。パンフレットや名刺などにURLを入れている場合は修正するか、サーバ側でリダイレクト設定を行う必要があります。
Zenlogic(ゼンロジック)
- 当社イチオシのレンタルサーバ
- 無料SSLサーバ証明書「Let’s Encrypt」の他に、シマンテックの「標準独自SSL」も無料提供
- 最短5分で証明書が発行される
- 法人だけでなく個人事業主でもOK
- https://zenlogic.jp/
XSERVER(エックスサーバ)
- 利用者の多いレンタルサーバ
- 無料SSLサーバ証明書「Let’s Encrypt」が利用可能
- 1時間程度で証明書が発行
- https://www.xserver.ne.jp/
KAGOYA(カゴヤ)
- 京都に本社を置くレンタルサーバ
- 対象プランに限りジオトラスト社の「RapidSSL」が無料で利用可能
- https://www.kagoya.jp/
SSLサーバ証明書導入に関してご不明な点がありましたらお気軽にクーネストまでお問い合わせください。