平成27年に経済産業省が出した「平成26年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」に米国市場、中国市場に対する越境ECのポテンシャルが掲載されていますので、抜粋しご紹介します。
各国越境EC市場規模推計(2014年〜2018年)
消費国 | 販売国 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 |
米国
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日本 | 4,868 | 5,534 | 6,250 | 7,006 | 7,803 |
中国 | 3,266 | 3,713 | 4,193 | 4,700 | 5,235 | |
(合計) | 8,134 | 9,247 | 10,443 | 11,706 | 13,038 | |
中国
|
日本 | 6,064 | 8,006 | 9,994 | 12,047 | 13,943 |
米国 | 6,290 | 8,305 | 10,366 | 12,496 | 14,463 | |
(合計) | 12,354 | 16,311 | 20,360 | 24,543 | 28,406 |
(単位:億円)
2018年の中国市場規模は約1兆4,000億円
- 日本から米国市場に対する越境ECの規模は2017年で7,006億円、2018年で7,803億円
- 日本から中国市場に対する越境ECの規模は2017年で1兆2,047億円、2018年で1兆3,943億円
- 米国と中国では市場規模の差が2018年時点で約2倍に開く
中国市場に対応するための社内体制づくり
恐らく多くの事業者が中国市場の魅力を感じていると思いますが、なかなか進出できないのにはそれなりに理由があるようです。一番の課題は言語と商習慣への対応でしょう。英語はそれなりにわかる人が多いのですが、中国語を理解できる人はまだまだ少ないです。越境ECを始めれば、中国語での問い合わせも増えるでしょう(中国人はECでの問い合わせ数、クレーム数が世界でも上位に入ります)。また訪日中国人の日本での過ごし方に抵抗を感じる日本人が多いように、文化や習慣を理解しにくい部分もあります。
このような理由で中国市場に向けた越境ECは壁が高く感じますが、やはりこの市場規模は魅力です。当社でもまだ中国向け越境ECの実績はありませんが、この市場を狙いに行く事業者と一緒に越境ECに取り組んでみたいですね。