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今後のネット通販拡大の生き残りの秘訣は日本酒バルに学べ

今朝の日経新聞1面には、ヤマト運輸が残業1割削減に関する記事が掲載されていました。便利さを追求してきた宅配便業界ですが、ネット通販の急激な拡大に社内体制の整備が追いつかず、現場の配送スタッフが疲弊しているのでしょう。また、現在は国策として働き方改革が進められていることや、3月1日から2018年卒学生の就活が解禁したことにタイミングを合わせたリリースだと思われます。このような宅配便業界の改革は今後ネット通販を営む事業者に多少なりとも影響を与えるでしょう。

小規模ネット通販事業者の生き残りは唯一化が肝

今後、宅配便業界の改革が進む中でネット通販各社はどのような対応を迫られるのでしょうか。AmazonやZOZOTOWNのような大手ネット通販事業者は物流会社に対しても非常に大きな影響力を持っているため、簡単に配送料が上がることは考えられませんが、個人や小規模事業者が運営しているネット通販は影響を与えるほどの物量がないため、今後は配送料アップの煽りを受けることになるでしょう。

私が個人でネット通販で買い物をする時に気になるのが配送料の高さです。商品がどれだけ値引きされて安くても配送料が高ければネットで購入するメリットは薄れます。近所のスーパーや専門店で同じ商品が手に入るのであれば、おそらくそちらを選ぶでしょう。Amazonのように商品価格が市場より低く、さらに配送料も無料、なんていう仕組みを構築できるネット通販事業者は皆無でしょう。

となると、今後はますます商品価格以外で差別化を図れるネット通販事業者だけが生き残れるようになります。当社はネット通販構築の相談を受けるのですが、差別化を図るためのビジネスプランやコンセプトが明確でなく、場合によってはAmazonでも手に入るような商品を売ろうとしている事業者もいます。しかし、このような事業者は今後は淘汰されていくでしょう。

ワインバーや日本酒バルを参考に

今後ネット通販事業を展開していく上で何が必要になるのでしょうか。販売商品そのもので独自性を出すことは非常に難しいでしょう。仮に一時的に成功したとしても、すぐに類似品が出回り、時間の経過とともにブランドイメージが下る可能性があります。つまり、長期的に商品価値だけで成功するのは難しくなりますし、経営的にも体力が続かないでしょう。

私がネット通販事業者とお話する際、ネタにしていることがあります。ワインバーや日本酒バルやショットバーは、商品としては市販のお酒を使っているだけなのに、どうして繁盛店と衰退店に別れるのか。もちろんお酒の品揃えや立地も影響しているとは思いますが、重要なのはお酒(商品)以外の付加価値がその店にあるかどうか、です。

店主が美人で癒される。客層が良く人間関係が広がる。料理が美味い。ひとりの時間を静かに過ごせる。サービスが良く接待で使いやすい、などなど。いきつけの店を持っている人は、きっとこのような付加価値に惹かれて通い続けているはずです。ネット通販事業者に求められているのも、これと同じではないでしょうか。

販売している商品以外に何を提供できるのか。商品を購入することでどのような体験を提供できるのか。もう一度、このような店舗運営の基本となるコンセプトを見つめ直す必要があると思います。

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