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ネット通販も差別化の時代へ

今朝の日経新聞に丸亀製麺を展開するトリドールが食材ネット通販に参入する記事が掲載されていました。今の時代、何でもネット通販で手に入り競合も多いのに、なぜわざわざネット通販事業に参入するのか。そして、どのように事業を展開していくのか。非常に興味がありましたので、簡単にご紹介しようと思います。

利便性の高さを売りにしないネット通販

一般的な通販は「即時配送」「多商品」「低価格」を売りにする場合が多いのですが、今回トリドールが展開するネット通販は正反対な戦略を取ります。「配達は週末限定。注文から1週間」「10品目から20品目」「高価格商品中心」。どこにこのような市場があるのか分かりませんが、ターゲットは「週末だけ自炊する若い共働き世代」だそうです。確かに世帯の可処分所得も高く、週末くらいは良い食材を使って自宅でノンビリ料理を楽しもうとする世帯が多いのかもしれません。ちなみに私も週末自炊派のひとりです(共働きではありませんが)。

トリドールが選んだ戦略は、一般の食品スーパーやネット通販では並ばない少量生産品や特定の季節や産地でしか獲れない生鮮品を中心に売り場を作ります。受注した分だけ生産者に発注するため配達に時間はかかるものの、産地直送の新鮮な食材を確実に手に入れられます。

誰でもネット通販できる時代だから差別化が必要

国内のEC市場規模はまだまだ大きくなっていますし、恐らくこの記事を読んでいる皆さんの生活にもネット通販は定着しているでしょう。しかし何事も定着してしまうと消費者の要求はどんどん膨らみます。長年ネット通販事業の経験を積み、多くの会員を獲得している場合は除いて、新規でこれからネット通販に参入する場合、従来と同様のビジネスモデルでは通用しないでしょう。商品の品質の高さなんてどのショップでも謳っていますし、物流にしても結局はヤマト運輸など物流会社を利用するわけですので、ショップごとにそれほど差はできません。

したがって、今後ネット通販に参入する場合は、店舗を開く前の念入りなビジネスモデル構築が必要になるでしょう。売りたいものがあっても、市場がそれを求めているとは限りません。また、市場が無いのであればゼロから市場をつくるマーケティング力が問われます。ネット通販を開設する側は新鮮な気持ちで取り組むのですが、残念ながら市場は既に成熟しています。これからネット通販に参入する場合は、ネット通販の市場特性やマーケティングなど学ぶべきことが多くなりそうですね。

(参考資料)日本経済新聞「トリドールHD、食材ネット通販参入 こだわりの生鮮食品」

(外部リンク)株式会社トリドールホールディングス

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