鮮魚流通のためのECサイト(BtoB)が盛り上がっている

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今、鮮魚流通にEC導入が進んでいるようです。鮮魚は他の食物と異なり鮮度管理が非常に難しく、専門業者に依頼するのが通常でしたが、その場合中間業者が多く、飲食店に届くまでに多くのマージンを取られ、そのツケは飲食店に訪れる客が負担することに。しかし、最近は飲食店が鮮魚ECを利用し、直接鮮魚を仕入れることが可能になりました。ECの普及により飲食店や小売店は効率的な仕入ができたり、小口の仕入ができるようになり、年々ECの需要が高まっているようです。今回はそんな鮮魚ECをご紹介しようと思います。

 いなせり

https://inaseri.net/

  • 魚河岸に店を構える数百の仲卸から直接仕入ができる料理人専用サービス
  • 商品は1尾から注文が可能
  • 翌日配達OK
  • クレジットカード決済可
 八面六臂

https://hachimenroppi.com/

  • 鮮魚ECの火付け役
  • 首都圏3000店を超える飲食店が利用
  • 多品種少量販売戦略
  • 流通が少ない品も揃えている
 羽田市場

http://hanedaichiba.jp/

  • 空港内にあるセンターで仕分け・発送されるため到着までの時間が短縮できる
  • 超速鮮魚で高品質
 魚ポチ

https://uopochi.jp/

  • スマホで簡単、鮮魚発注
  • 1500種以上の品揃えで1尾から注文可
  • 翌日の入荷状況が毎日メールで届く
  • 登録・利用料は無料

飲食店を始めるにあたって一番の課題は仕入です。知り合いの飲食店から仕入先を紹介してもらったりと人間関係が大切だったのですが、このような鮮魚ECが発達すると、誰でも簡単に商品の仕入が可能になります。しかも物流面でも効率化が図られていますので、土地も関係ない。北海道でも沖縄でも同じ商品が入手できます。鮮魚ECのおかげで飲食店は仕入面での差別化は難しくなりますが、一方で本来の差別化要素である「味」と「サービス」に力を注げるわけですので、飲食店に訪れる客にとっては良いことです。鮮魚ECのようなBtoBのECは、その業界の商慣習をガラッと変えてしまう力があります。古い業界こそ、BtoBECの導入が進んでいきそうですね。

伊藤泰行

京都市在住。 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA(2018年度合格/No.2153)、SAKE検定認定講師。(社)日本ソムリエ協会正会員(No.29546)。大学卒業後は(株)マイナビに入社し約10年間、顧客企業の新卒・中途採用領域における採用ブランディング、クリエイティブディレクションを経験しました。いつまでもお酒が楽しめるように、毎年1回のフルマラソン完走を目標として健康な体づくりに励んでいます。

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